韓国・李在明「韓国は中国よりも配当を出さない国だ」「株式市場を全て変える」

広告
おススメ記事

口を開けばその場しのぎのでまかせ、ほらばっかり吹いている李在明(イ・ジェミョン)さんですが、2025年06月11日、面白いことを言い出しました。

同日、韓国取引所で「株式市場の不公正取引根絶のための現場懇談会」が開催され、以下のように発言しました。

「私も非常に昔からの、今は休眠状態の“アリ投資家(個人投資家)”だ」

「今は優良株への長期投資も困難な状況になっている」

「何やら物的分割とか、M&A(合併・買収)とか、そんなことが行われて、明らかに中身がしっかりしていた良質な優良株だった私の株が、突然“空っぽの殻だけ”になってしまった」

「だから私は周囲に韓国株式市場に投資しろとはとても言えなくなった」

「今やすべてを変えるべきだ。すべてを変えて、投資する価値があり、長期的に見て良い市場にしなければならない」

「もう一つの問題は、われわれが配当をあまりにもしていない、中国よりもしていない国だという点だ

これは本当です。『Reuters(ロイター)』の2025年01月24日付け記事によれば「中国の配当性向は昨年末時点で52%となり、韓国の27.6%、日本の36.1%を上回った」となっています。

「配当を促進するための税制改編や制度改編を準備している」

「優良株を購入して中間配当を受け、それを生活費に回すことが内需にも貢献し、経済の好循環に寄与すべきだが、韓国ではそのような状況にはなっていない」

「わが国民の皆さんが、今後は株式投資を通じて中間配当も受け取り、生活費にも充てられるように、不動産に匹敵する代替投資手段にすることで、企業が資本調達もしやすくなり、大韓民国経済全体が好循環になるのではないか。

その核心軸に証券市場がある」

私も個人投資家の一人だ――という発言が泣かせますが、発言内に登場する「物的分割(물적분할)」(あるいは「회사 물적분할:会社物的分割」)については説明が必要でしょう。

これは、親会社が特定の事業部門を物的分割(물적분할)し、子会社を新たに設立。(既存株主に株を配らないまま)子会社を上場(IPO)させる手法が頻繁に用いられます。

俗に「分割上場(쪼개기 상장)」と呼ばれる方法で――これが韓国では批判されているのです。

李在明(イ・ジェミョン)さんが「中身が空っぽになって殻だけになっちまった」と嘆くのはまさにこのことです。

例えば、Money1でもたびたび業績をご紹介する、韓国Top3の二次電池メーカー『SKオン』はその例です。もともとは『SKイノベーション』の一事業部ですが、100%子会社として設立されました。もちろん新規株式上場(IPO)を狙っているのですが、まだ果たしていません。

同様の例としては――『LG化学』は二次電池を担当する事業部を『LGエナジーソリューション』を分割して子会社化――というのがあります。こちらはすでに上場されています(重要な事業が分割されるというので株価は急落しました)。

他にも、『SKケミカル』から『SKバイオサイエンス』が分社化されたことで、『SKケミカル』の株式が下落するという事案も発生しています。

李在明(イ・ジェミョン)さんの理解が正しいかどうかはさておき、韓国企業に事業部を次々分社化して上場。IPOでお金を手に入れる――という動きが活発なのは、本当のことです。

李在明(イ・ジェミョン)さんは、「ホラばっか吹いてるわりには、思い込んだことは一生懸命やる」という非常に面倒くさい人です。

「オレの株が下がっちゃったじゃないか」という私怨が動機かもしれませんが、面倒くさいことにならなければいいですね。もっとも、この発言だけでは「具体的には何をするのか」はよく分かりませんが。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました