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【米中対立】韓国『SKハイニックス』の中国「半導体工場」は助からない

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アメリカ合衆国が新世界秩序の一つ「ECRA」を施行したのは2018年ですので、自由主義世界の企業はその時点から「中国脱出」を考えていなければならなかったのですが、いまだに、しかも焦点となっている「半導体」において、中国にお金を突っ込んでいるところがあります。

韓国企業です。

『サムスン電子』はひとまず置いて、『SKハイニックス』いきます。

『SKハイニックス』は、2019年時点では「DRAM」で『サムスン電子』に続いて世界シェア「28.9%」、「NAND型フラッシュメモリー」で「9.9%」という、世界有数の(メモリー)半導体メーカーです(イギリスの調査会社『イオムディア』による)。

この『SKハイニックス』は中国の「無錫」と「重慶」に半導体工場を持っています。

よせばいいのに『SKハイニックス』は、2020年04月になってから無錫の工場を拡張するのに「3兆2,999億ウォン」ものお金を突っ込んでいるのです。

この投資を報じた韓国メディア『毎日経済』の2020年04月03日付け記事から一部を引用します。

『SKハイニックス』がコロナ19拡散にも、メモリー半導体微細工程の切り替えのための大規模な投資を断行する。

02日、『SKハイニックス』は中国法人に3兆2,999億ウォン規模の資金を貸与した。
(中略)
今回の資金貸与は昨年04月に竣工した無錫C2Fファブ(生産設備)の微細工程転換投資をサポートするためのものである。

SKハイニックスが本社レベルでの資金貸与をしたのは今回が初めてだ。SKハイニックスは、2009年以来、15億5,000万ドル(約1兆9,000億ウォン)の増資を実施した。
(後略)

赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)

もう04月の段階で突っ込んじゃったのです。

合衆国は中国への半導体供給を本気で断とうとしています。中国国内にあるとはいえ、韓国企業の工場から半導体が中国へ供給されることを許すでしょうか

よせばいいのに、さらに微細に加工できる施設にするというわけですから、これこそ中国の思うつぼ。「カモがネギを背負ってきた」を地でいく話です。合衆国・中国の対立いかんによっては中国に接収される事態すら考えられます。

このまま合衆国・中国の激突がエスカレートしていけば、『SKハイニックス』の工場は逃げられず、助からないでしょう。もちろん『SKハイニックス』が突っ込んだお金は戻ってきません。

(吉田ハンチング@dcp)

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