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韓国『双竜自動車』03月末に清算・再建が決定する

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韓国『双竜自動車』がだらだらとゾンビ状態となったままですが、2021年03月第2週目に同社はソウル回生裁判所に1億4,000万ウォン(約1,344万円)を納付したとのこと。

これは、破産手続きにかかる費用をあらかじめ納付せよという裁判所の命令に応えたもので、『双竜自動車』がなんとか実現しようとしてている「Pプラン」(Pre-packaged Plan)が進行しても、はたまた清算手続きに進んでも、どちらでも必要な費用です。

2021年03月末に運命が決まる

先にご紹介したとおり、『インド中央銀行』が特別に減資に合意しましたので、Pプランの第一の難関は突破したと韓国メディアでは報じていますが、いまだに新オーナー候補『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』の投資が確定しません。

しかし、『毎日経済』の2021年03月16日の報道によれば、

(前略)
カギは『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』が『双竜自動車』の買収を最終決定するかどうかだ。

『双竜自動車』は今月初め、産業通商資源部、『産業銀行』などの関係者が、売却の進捗状況確認のために集まった席で、「今月中に『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』から買収意向書(LOI)を受け取り、提出する」と明らかにしたと伝えられた。
(後略)

⇒参照・引用元:『毎日経済』「[独占] Pプランのコストを予納した双竜車…『3月中にHAAH買収意向書を提出する』」

そうなのです。減資に成功しても、結局新しいオーナーがお金を出すと決まらない限りはドボン。『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』が本当に資金を提供すると約束しない限り駄目なのです。

上掲のとおり、『双竜自動車』は「03月中」と言明したようですので、期限はあと2週間余りです。

これが決まらない限りは国策銀行『産業銀行』はびた一文出さないと釘を刺しています。先にお金を出しても、結局買収がまとまらないとそのお金は返ってこないことになりますからね。

ですので『双竜自動車』側が現段階でいかにねだっても、債権団からこれ以上のお金を引き出すことは不可能です。

『産業銀行』の李東杰(イ・ドンゴル)会長は、

「(交渉で)何かを引き出して、それをもって『産業銀行』と政府に助けてほしいとしなければならない」

自らを助けない者は天も助けないし、『産業銀行』と政府も助けることができない

と2021年03月15日の会合で発言したとのこと。現時点では絶対にお金は出さないという強固な意志が感じられますね(笑)。

また、李会長は以下のようにも述べています。

「(Pプランについて)順調にいっていない

その見通しは明るいわけではない

『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』としても、買収する!とした時点で3,700億ウォン(約355億円)をすぐに支払わなければならないような案件はまっぴらなのではないでしょうか(『双竜自動車』が滞納している従業員の給与や税金なので即納しないといけないのです)。

しかも、この約355億円は、『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』が出すかも……としている2億5,000万ドル(約272億9,000万円)より多いのです。つまり、買収するといった瞬間に赤字です。そんな話に乗るでしょうか。

いずれにせよ、あと2週間。

『双竜自動車』がなんだかんだと理屈をつけてまた清算を先伸ばしにする可能性がないわけではありませんが、とりあえず待ってみましょう。

破産手続きの一種。再建のため破産宣告の前に債権者とリストラ計画を合意しておくというもの。

(吉田ハンチング@dcp)

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