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中国「人口政策」を転換「子供は3人までOK」。それで人口が増えるだろうか

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為政者というのはいい気なもんだという話です。

2020年の第7回国勢調査の結果を「中国の人口は増加した」と言い張る中国共産党ですが、「2022年には人口が減少する」と学者は指摘する――みたいな予防線を張っています。自ら人口減少を認めたようなものです。

それはさておき、人口が減少に向かうことが明確にななったため、中国共産党中央政治局は、習近平総書記の主催で会議を開き、1組の夫婦が3人まで子供が持てるように政策を変更すると決めた――とのこと。

人口抑制のために「一人っ子政策」を1979年から2014年まで行い、2016年には「二人っ子政策」にし、今度は3人です。

まったくいい気なものというほかありません。

そもそも女性が結婚したくないし、男女比も偏っている

しかし、中国共産党が「3人まで子供を持ってよい」と定めたとしても、中国の皆さんがそれに従うかは大きな疑問です。特に、近年の中国では女性の意識が大きく変化しているというデータがあるのです。

これは中国の『恒大研究院』が調査した「2021年中国の女性の職場の実態調査」の結果なのですが、

結婚する気がない:64.1%
結婚すると生活の質が下がる:45.3%

と女性が回答しているのです。

もちろん、結婚しなくても出産・子育ては可能ですが、結婚したカップルが子育ての基盤なのは今も変わりません。女性がこうも結婚する気がない現状で、たとえ中国共産党が「子供は3人まで持ってもいい」としたところで効果はどのくらいあるでしょうか?

実際、2020年中国全土31ある一級行政区の新規婚姻届は「813.1万件」と前年比で13%も急落しています。もちろん、コロナ禍い見舞われたという理由はありますが、それでもこの落ち方は尋常ではありません。この急落は2021年の出生数に影響を与えます。

さらに中国の場合、2014年まで続いた「一人っ子政策」、またその中での男児偏重が男性:女性の人口比を偏らせました。

他の国には見られないほど男性余りが顕著なのです。

「中国統計年鑑」(2020年)によれば、女性100人に対する男性の人数は世代別に見てみると以下のようになります。

中国「女性100人に対する男性の人数」世代別
15~19歳:118.4
20~14歳:114.6
25~29歳:106.7

全体:105.3

この「全体:105.3」は、韓国の「100.4」と比較するだけでかなり偏っていることが分かります。中国メディア『中国经济网』のデータを引用すると、

中国結婚適齢期の男性:女性より約3,500万人多い

となります。簡単にいえば女性の数が男性と釣り合わない上に、女性は結婚(および子育て)に積極的ではないのです。

中国がこのような状況を挽回するのは非常に難しいのではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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