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「国庫納付金」「外国為替資金特別会計」とは?

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いよいよ2016年も終わりかかっていますが、本日、日本政府は第三次補正予算案、ならびに2017年度当初予算案を閣議決定しました。一般会計の歳出総額は5年連続で過去最高を記録し、歳出総額は「97兆4,547億円」となりました。

歳出(分かりやすくいえば支出)の内訳を見ますと、

・社会保障費:32.5兆円(1.6%増)
・防衛費:5.1兆円(1.4%増)
・公共事業費:6.0兆円
・その他:14.8兆円
・地方交付税交付金:15.6兆円
・国債費:23.5兆円(0.4%減)

となっています。

歳入(分かりやすくいえば収入)の内訳は、

・税収:57.7兆円(0.2%増)
・税外収入:5.4兆円(14.7%増)
・国債発行:34.4兆円(0.2%減)

となっています。

税収が「57.7兆円」しかないのに「97.7兆円」の支出があるわけで、その足りない分のうち「23.5兆円」を国債発行、平たくいえば借金で補っているわけです。

年収577万円の人が、年に977万円使っているみたいな話で、不足分のうち「235万円」は借金していると考えれば、その駄目さ加減も分かりやすくなりますね。しかも、支出の977万円のうち「235万円」は過去に行った借金の支払いなのです。

書いていてもイヤになるほどトホホな状況ですな。

日本銀行からもお金が納付される! 別の財布からもお金を使うよ!

歳入の部分で「その他」に「5.4兆円」が見込まれているのが気になりませんでしょうか? 税収と国債発行の他にどんな収入があるの? と思われるでしょう。

ここには「日本銀行からの納付金」「外国為替資金特別会計(がいこくかわせしきんとくべつかいけい)からの繰り入れ」が計算されているのです。

まず日本銀行ですが、以前の記事で「中央銀行ですが一種の民間企業みたいなもの」と紹介しましたね。民間企業ですが、国から通貨発行権を独占的に得ている企業です。

日本銀行は紙幣を発行可能ですから、「銀行券」という印刷物が「1万円」「5000円」「千円」のお金になるわけで、当然ここに利益が生じます。『独立行政法人国立印刷局』が日本銀行に1万円札1枚「22.2円」で納入しているようですから、これを1万円として流通させている日本銀行は「9,977.8円」(利益率99.77%!)も儲かることになります(笑)。この通貨を発行して儲かる利益を「通貨発行益」といいます。

「通貨発行益」は莫大なものですが、日本銀行では最終的に出た利益を国庫に納めることになっていて、これが政府の収入となるのです。これを「国庫納付金」と呼びます。

日本銀行では

日本銀行が得た最終的な利益、すなわち、所要の経費や税金を支払った後の当期剰余金は、準備金や出資者への配当に充当されるものを除き、国民の財産として、国庫に納付されます

と説明しています。

次は「外国為替資金特別会計」です。この名称があまりに長いので普通は「外為特会(がいためとっかい)」と略して呼ばれることが多いのですが、これは外国為替や金などの売買に備えて準備されているお金で、剰余金や積立金は一般会計とは別になっています。

この外為特会の「外国為替等売買差益」「運用収入」が収入になり、その儲かったお金の中からいくらかが予算に組み入れられるのです。

なぜ別の財布になっているかというと、そのためのお金がいつ必要になるか分からないからです。例えば、「急に円高にふれてえらいこっちゃー!」みたいなときには、この外為特会からお金を出して使います。たいていの場合、外国為替の介入資金として使われるのですが。この別になっている財布からもお金を一般会計に繰り入れて歳入不足を補うという予算編成になっているわけです。

(吉田ハンチング@dcp)

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