2023年05月25日、中国の海関総署から「2023年04月の輸出動向のデータ」が出たのですが、思わしくない結果です。
コロナ禍から立ち直り、中国のリオープニングが始まるぞ――という期待があったのですが、これが現在では悲しいことに萎んでいます。
今回海関総署から出たデータは「本当にリオープニングするのか?」という疑問をさらにかきたてるものとなっています。
以下をご覧ください。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。2023年04月
輸出:2,954億4,000万ドル(-6.4%)
輸入:2,052億1,000万ドル(-9.7%)
貿易収支:902億1,000万ドル※( )内は対前月比の増減
()内は、対前月比の増減ですが、これを対前年同月比にすると、
輸出:+8.5%
輸入:-7.9%
輸出は対前年同月比で「8.5%」増加しているのでが、輸入は7.9%減少しているのです。
実は、タイムリーにご紹介しそこなったのですが、前月――2023年03月はもっと面白かったのです。以下です。
輸出:+14.8%
輸入:-1.4%
03月の輸出金額は、対前年同期比で「+14.8%」。「本当かよ」という驚くべき増加でした。ところが、輸入は減少しています。
その減少幅は「03月:-1.4%」から「04月:-7.9%」と拡大しました。
輸入は「外国からする消費」に他なりませんので、輸出は大きく回復しているのに輸入金額だけが縮小しているというのは異常です。
つまり、外国からの需要が回復していないということです。外国との貿易における不況型黒字といっていえるかもしれません。
これで本当に「中国の景気が回復する」なんて話を信じられるでしょうか。
恐らく中国共産党は理解しています。だからこそ「中国と共に発展する好機が来た」などと、小学三年生でも信じないような大風呂敷を広げて外国に投資させようとしているのです。
外国からお金を入れてもらわないと泥舟が沈むからです。信じる者はスカを引きます。
(吉田ハンチング@dcp)