韓国の12末時点での外貨準備が発表され、現金たるDeposits(預金)が、11月末時点から73億ドルも減少したことが明らかになりました。
2019年12月末時点でのDeposits(預金)は「12.9」Billion Dollars(129億ドル)となっているのですが、2015-2019年の直近5年間を調べてみましたが最低の金額です。以下がここ5年間での「外貨準備におけるDeposits(預金)」の推移です。
この金額に最も近いのは2015年12月末の「13.3」Billion Dollars(133億ドル)です。
2018年12月末にも「13.7」Billion Dollars(137億ドル)と近い数字となっています。韓国では12月末に現金が減少するのが通例なのか、と調べてみましたが、この5年間では以下のようになります。
2015年11月末 ⇒ 12月末 91.2億ドル減少
2016年11月末 ⇒ 12月末 72.9億ドル減少
2017年11月末 ⇒ 12月末 20.2億ドル増加
2018年11月末 ⇒ 12月末 28.3億ドル減少
2019年11月末 ⇒ 12月末 73.0億ドル減少
この5年間で12月末に前月比でDeposits(預金)が増加したのは2017年のみ。減少した4年のうち3年が「91.2億ドル」「72.9億ドル」「73億ドル」と大幅な減少です。
なぜここまで現金が減るのかですが、恐らく最も穏当な回答は「何らかのSecurities(証券類)を購入したから」というものです※。このご時世、預金していても利息がつかないので、それよりはお金が増える「形」にしておく、というのはうなずけます。
ただ、そうであったとしても問題は「どんなSecurities(証券類)」にしたのかです。
※現金たるDeposits(預金)が減ったことについて「アレでドルを失った」「コレでドルを溶かした」など面白い仮説はいくつも立てることが可能ですが、裏が取れません。
(柏ケミカル@dcp)