韓国「潜水艦救難艦」納品が6回目の延期。まだ「できない」

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以前から韓国ウォッチャーに注目されている案件についての情報が出ました。

韓国の造船大手『ハンファオーシャン』は韓国海軍へ艦艇を多く納品していますが、「発注されているのにまだ納品していないの?」という艦艇があるのです。

潜水艦救難艦です。


↑2017年に防衛事業庁が公表した次世代型潜水艦救難艦。


↑韓国が保有する現潜水艦救難艦『清海鎮』は1996年に就役。潜水母艦としての機能も備えており、蓄電池の充電や糧食・燃料・酸素および清水の補給を行います。

『ハンファオーシャン』は2018年に12月07日に防衛事業庁から次期潜水艦救助艦(ASR-II)1隻を4,435億ウォンで受注し、2022年12月15日まで引き渡す、という契約を締結しました。

ところが……これがまだ納品されていません。

↑YouTubeで公開された次世代型潜水艦救難艦のイメージCG動画。

この潜水艦救難艦は「江華島」と命名されており、実は「ガワ」はすでにできています。


↑2021年10月07日、ミン・ホンチョル国会国防委員長を主賓として進水式が開かれました。全長120m、全幅19m、排水量5,600t、乗員130人。

この新しい船は、韓国初の潜水艦構造艦「清海鎮」より全長が約20m長く、排水量は約2,400トン増加した5,600t。艦艇中央には海につながるCenter Wellが設けられており、これを使って海中に深海救難艇(Deep Submergence Rescue Vehicle:DSRV)を投入できます。

――ですが、まだ納品されていません。

2020年03月から直近までに計6回も納期を変更しているのです。

いつできるんだよ」なのですが、今回出た『Chosun Biz』の報道によれば、『ハンファオーシャン』側は、

「納期の遅れは艦艇自体の問題ではなく、艦に装備されるDSRVの性能テストが遅れたため。この潜水艇はイギリス企業が製作して供給するが、現在、海軍の要求に合わせて開発中で、追加試験のための期間が必要だ」

と述べているとのこと。また、

「当該潜水艇は潜水艦救助艦の核心装備で、完璧な品質と乗組員の安全確保のために追加試験を行う。そのための期間が必要だ」

としています。遅延ばかりなので、『ハンファオーシャン』には納期遅延による補償金支払いが科せられると見られます。

問題は、きちんと要求性能を満たしたDSRVと艦艇が納品されるかどうか、です。遭難した潜水艦を救助しに向かった救難艦がポンコツでミイラが増えました――なんてことになったら目も当てられません。

「お笑い韓国軍」が通り相場なので実際に起こるかもしれませんが、とりあえず納品しないことには……。

(吉田ハンチング@dcp)

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