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「韓国が認められた! 560億ドルが韓国に入ってくるぞ」とらたぬ計算

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韓国の企画財政部が久しぶりに湧いています。

悲願だった「韓国債が『FTSE』の『WGBI』(世界国債指数)に編入されること」がやっと実現した!――と喜んでいるのです。

やっと悲願達成! WGBIって何?

株式や債券に対する投資について全く興味がない方は「なんのこっちゃ」と思われるでしょう。

「WGBI」(World Government Bond Index、世界国債指数)というのは、『FTSE Russell』が提供する国債市場の主要な指標の一つです。

この指数は、各国の政府が発行する国債のパフォーマンスを測定するために使用され、世界の主要な国々の国債をカバーしています。投資家たちはこの指数を利用して、世界中の国債市場における投資のパフォーマンスを評価したり、投資戦略を立てたりします。

信頼性の高い国債のみを対象とする
WGBIに組み入れられるためには、各国の国債が一定の基準を満たす必要があります。この基準には、経済の安定性、財政の健全性、市場の流動性・透明性などが含まれます。

グローバルな影響力を持つ
WGBIは多くの機関投資家やファンドが参照する指数であり、これに組み入れられると多額の投資資金が国債市場に流入する可能性があります。

という特徴を持ちますので、韓国の皆さんが大好きな「世界に認められた」となって喜んでいるわけです。

韓国メディアでは、例えば――

「大韓民国国債が世界3大債券指数の編入に成功した。

2022年09月に観察対象国に入ってから2年ぶりの快挙だ。これまでのレビューで3回編入に失敗したが、外国為替市場制度を変えて国債統合口座を導入するなど、外国人市場への接近度を高めたのが決定的な要因になったという評価だ」

――といった喜びの記事を出しています。

以下が2024年10月08日に出た『FTSE Russell』のプレスリリースです。


↑(よせばいいのに)韓国債を入れて影響を予測した表組。ちなみに韓国債がWGBIに組み入れられると、62銘柄が対象となり、市場価値で約691.7億ドル、指数全体の2.22%を占めることになります。

⇒参照・引用元:『LSEC』公式サイト「FTSE Classification of Fixed Income Markets –FTSE Fixed Income Country Classification September 2024 Results Announcement」

韓国に「560億ドル」入ってくるぞ!

さっそく韓国の企画財政部は以下のようプレスリリースを出し、期待を語っています。

[期待効果]
まず、WGBI(世界国債指数)への編入により金利が安定することで、政府および企業の資金調達コストが削減され、外国為替市場の流動性も増加することが期待されます。

WGBIを追随する安定した外国人投資資金が流入することで、金利引き下げ効果が短期から長期にわたって全般的に現れると予想されます。

韓国の編入比率(2.22%)を考慮すると、WGBIを追随する資金(約2.5兆ドルと推定)の中で、約560億ドル規模の国債資金が流入する見込みです。

**WGBIへの編入によって、50~60億ドルの国債資金が流入した場合、0.2~0.6%の金利引き下げ効果があるとされています(『韓国金融研究院』’23.12)。

さらに、国債の需要基盤が拡充されることで、安定的な中長期の財政運営が可能になることが期待されます。

WGBIを追随する資金は、短期的な金利収益を目指す資本ではなく、主に長期的なパッシブ投資(受動的投資)資金であり、流出入の変動性が低く予測可能性が高いと評価されています。

これにより、国債の需要基盤が安定的に拡大し、将来の予想外の財政支出にも備えることができると期待されます。

また、WGBIへの編入によって、グローバル金融市場におけるわが国経済の地位向上効果も予想されます。

WGBIへの編入は、該当国の経済の安定性・持続性、政策と制度の信頼性・透明性、金融市場の効率性・開放性がグローバル市場で広く認められたことを意味します。

これにより、今回の編入発表は今後わが国の経済信頼度の向上とともに、金融市場や実体経済の発展にも貢献することが期待されます。
(後略)

⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「한국, FTSE Russell 세계국채지수(WGBI) 편입」

上掲のとおり、企画財政部のプレスリリースの中では「約560億ドル規模の国債資金が流入する見込み」とトラタヌを語っています。

しかし、これはあくまでも『韓国金融研究院』の予測であって、当たるも八卦、当たらぬも八卦です。

いまだに株式市場では「全銘柄空売り禁止」なんて措置をやっている国なのですが、韓国の国債を信じても大丈夫でしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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