韓国株式市場は異常な上昇を続けてきましたが、イスラエルとアメリカ合衆国によるイラン大規模空爆が行われたことを契機に暴落。現在は値を戻していますが、先行きが不透明になっています。
5年以上も前に一度ご紹介していますが、よい機会ですので、韓国の株式市場におけるプレーヤーについて再度ご紹介しておきます。
まずNAVERでも閲覧できるプレーヤー別の純買収金額(プラスだと買い越し、マイナスだと売り越し金額になります)に登場するプレーヤーについてです。以下をご覧ください。
『韓国取引所』(略称「KRX」)の投資主体分類によると、プレーヤーは、
개인:個人
외국인:外国人
금융투자:金融投資(証券会社など)
보험:保険
투신(사모):投信(私募)
은행:銀行
기타금융기관:その他金融機関
연기금등:年金基金など
기타법인:その他法人
――に分類されます。
市場を動かす二大軸は「機関」と「外国人」です。
投資家の中でも特に二つは、大規模な資金と専門知識、高度な投資技法を使用するため、市場を主導することが多いからです。だからこそ、市況を分析する際には投資家別の取引動向を見ていくのです。
株価は買おうとする人が多ければ上がり、売ろうとする人が多ければ下がります。これを需給といいます。個人と機関投資家、外国人、その他投資者などが株式市場で銘柄を売買しながら、市場に需給を形成します。
個人は、その言葉どおり個人投資家を意味します。
機関投資家は、一般人や法人など第三者から集めた資金を運用する投資家をいいます。機関の種類としては――、
●金融投資
●投信
●年金基金
●私募ファンド
●保険
●銀行
●その他金融
――があります。
「金融投資」は、証券会社、投資助言会社、資産運用会社などが直接投資する時に計上される需給を意味します。
韓国の証券会社といえば、『未来アセット証券』『メリッツ証券』のように、各証券会社には会社固有の資産を投資して収益を出すトレーディング部門が存在します。また、『サムスン資産運用』のような資産運用会社も、顧客の資金ではなく会社の資産を用いて直接投資を行います。これらの会社が自己勘定で発生する需給が金融投資に分類されます。
「投信」というのは「投資信託」の略で、資産運用会社の需給です。
一般の個人が銀行や証券会社などを通じてファンドに加入すると、そのファンドは資産運用会社のファンドマネジャーによって運用されます。顧客のファンド買付または売却注文に応じて、資産運用会社がその比率だけ市場に注文を入れます。
「年金基金」は年金と基金を合わせた言葉で、年金制度によって集められた資金を意味します。特に年金基金は、機関需給の中で最も比重が大きいクジラです。
国民年金・公務員年金・私学年金を含め、軍人年金と郵便局保険基金などがここに属します。
「私募ファンド」は公募ファンドの反対語で、少数の投資家から集めた資金を投資するファンドをいいます。
このほか、保険と銀行は文字どおり保険会社と銀行を意味し、「その他金融」は『相互貯蓄銀行』や『セマウル金庫』、また金融持株会社・与信専門金融会社などが該当します。
外国人、大規模資金を運用する機関投資家の動きが重要
外国人投資家は、大規模資金を運用する機関投資家が多いため、国内株式市場に与える影響力が大きいです。外国人投資家の需給動向が、国内株式市場の中長期方向性を決定するといえるほどです。
外国系投資資本は、米中貿易紛争やブレグジット、アメリカ合衆国の連邦準備制度(Fed・FRB)の金利などマクロ指標に応じて動く場合が多いため、外国人の需給を追うには経済ニュースに関心を持つことが重要になります。
面白いのは、外国資本を装って韓国内に流入した韓国資本――いわゆる「黒い髪の外国人」がいる点です。外国人需給に応じて国内の個人投資家が動くことを投資戦略として活用したものです。
彼らは海外にペーパーカンパニーや特殊目的法人(SPV)などを設立した後、資金を海外に送金し、その後、韓国の証券会社の海外支店または外資系証券会社を通じて国内株式市場に投資します。
この場合、口座上は外国人が投資しているように見えるわけです。
黒い髪の外国人は、中小型株のように時価総額が大きくない銘柄を狙い、相場操縦を試みるケースがあります。株価が下がっている銘柄にもかかわらず外国人資金が流入すれば、個人投資家は外国人需給が入っていると考えてしまうかもしれません。
これに引っかかると、株価が反騰すると期待していても……「あれっ?」と空振る可能性があります。
黒い外国人はともかくとして、各プレーヤーの需給状態は見ておかないといけません。
(吉田ハンチング@dcp)






