【コロナ前】なのに韓国上場企業「純利益53%減」「負債増加」

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決算時期ですので韓国企業の決算が発表され、分析結果が韓国メディアに掲載されています。『聯合ニュース』に非常によくまとまったデータがありますのでこれを引用してご紹介します。

⇒参照・引用元:『聯合ニュース』「[表]コスピ上場企業2019年連結業績」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)

このデータは韓国株市場に上場している韓国企業の2019年の連結業績を集計したもの。KOSDAQなど新興企業市場企業を除きますので、つまりKOSPI(韓国総合株価指数)に銘柄登録されている企業のものということです。

まずKOSPI上場企業の連結業績です。

2018年01~12月 2019年01~12月 増減 増減率
売上高 19,969,723 20,064,576 94,852 0.47
営業利益 1,620,490 1,020,285 -600,205 -37.04
税引前純利益 1,567,405 783,433 -783,972 -50.02
純利益 1,111,433 524,420 -587,013 -52.82
(親会社株主に帰属する純利益) 1,025,587 483,528 -542,059 -52.85
対売上高営業利益率(%) 8.11 5.09 -3.03
対売上高純利益率(%) 5.57 2.61 -2.95

(単位:億ウォン,%)
赤アンダーラインは筆者による(以下同)

売上高は「0.47%増」とほぼ横ばいなのですが、営業利益は「37%減」、純利益はなんと「52.82%減」という結果です。非常によろしくないですが、アメリカ合衆国と中国の貿易戦争、半導体不況の影響を受けたためと考えられます。

次に資本と負債について、です。

2018年末 2019年末 増減 増減率
資産合計 26,820,235 28,861,356 2,041,121 7.61
負債合計 13,706,315 15,238,549 1,532,233 11.18
資本量 13,113,920 13,622,807 508,887 3.88
負債比率(%) 104.52 111.86 7.34

(単位:億ウォン,%)

負債が増加しており、こちらもよろしくありません。負債比率でいえば「7.34%増」です。

先にご紹介したことがありますが、韓国経済の直近の山(景気の最高潮)は2017年の09月でした。これは韓国政府機関が自ら算出したデータでも明らかですが、それからずっと下り坂なのです。2018年から2019年への退潮は上掲の表組からも明らかです。そして、この退潮明らかなところに今回の新型コロナ騒動が来たのです。

上掲の数字には当然ながら新型コロナ騒動の影響は入っていません。というわけで、韓国経済の不調は目に見えるデータでこれから明らかになるでしょう。

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(柏ケミカる@dcp)

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