現地時間2026年07月06日17:10(現地時間)、カナダのカーニー首相はハリファクスで記者会見を行い、『TKMS』を優先交渉対象者に選定したことを正式に発表しました。

ドイツの『TKMS』を選定し、最大12隻の潜水艦の調達に向けて正式交渉に入る――とのこと。
カーニー首相は、
This procurement will be the largest in Canadian history.
これはカナダ史上最大の調達事業となる。
This was a difficult, close decision between two highly qualified suppliers.
2社とも非常に優れた提案であり、非常に難しい、僅差の決定だった。
――と述べています。

↑ドイツの『TKMS』がカナダに提案している「212CD級潜水艦」。同型艦は、共同プログラムの下でノルウェー海軍にも供給される予定です。
カナダへの潜水艦供給を巡って、ドイツ vs 韓国の戦いが繰り広げられていました。
Money1でもご紹介したとおり、韓国企業『ハンファオーシャン』は、張保皐Ⅲ(KSS-Ⅲ)Batch-IIを提案し、2026~2044年に毎年2万5,000人以上の雇用を創出し、700億カナダドル以上の貿易・投資を提示。カナダの鉄鋼メーカー『アルゴマ』に2億ドルを投資し、潜水艦建造に必要な5,000万ドル相当の鉄鋼を購入する計画まで提示していました。
一方のドイツ『TKMS』はノルウェーによる共同提案を通じて、事業期間中にカナダのGDPを860億カナダドル増加させ、合計65万件以上の「Job-year(1人が1年間働くことを単位とする雇用:ジョブイヤー)」を創出できるとアピールしていました。
韓国はポーランドに続いてカナダの潜水艦調達でも受注しそこないました。
※ただし、今回の決定は契約締結(Contract Award)ではありません。あくまでも優先交渉対象者(Preferred Bidder)の決定です。今後、価格や産業協力などの詳細交渉を行います。
(吉田ハンチング@dcp)





