Money1でしつこく取り上げてきた、四月危機における「社債」の償還問題ですが、ついに韓国銀行が決断したようです。
韓国メディア『韓国経済』に速報記事「韓国銀行、金融会社に優良社債担保10兆ウォン限度の特別融資」が出ました。以下に同記事から引用します。
韓国銀行は優良社債(格付けAA-以上)を担保に銀行、証券会社、保険会社に最大10兆ウォンを融資することにした。
韓銀は16日、臨時金融通貨委員会を開き、このような内容を骨子とする金融安定特別融資制度を新設すると議決した。
新しい融資制度は、3カ月の間、一時的に10兆ウォンの限度内で運用される。ただし、金融市場の状況と上限排出状況等に応じて延長や増額するかどうかが今後決定される。貸出期間は最長6カ月である。
⇒参照・引用元:『韓国経済』「韓国銀行、金融会社に優良社債担保10兆ウォン限度の特別融資」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
社債を担保にできるようになったのは特に証券会社にとっては救いの神となります。なにせ「どうするんだこれ」という状況になっていましたから(本稿末の記事を参照してください)。
ただし、問題は「格付け」です。線引が格付けになると担保にできる社債が限られ、確保したい金額に届かない可能性があります(なにせ業績が急速に傾き格付けが引き下げられる企業続発の現状です)。
また上限10兆ウォンで足りるかどうか、さらに期間が短すぎるのではないかという疑問は残ります。6カ月後に景気が回復している可能性はどのくらいあるでしょうか? 半年後に貸したお金を返せといわれても無理ではないでしょうか。
この制度ができてもまだ「CP」(コマーシャル・ペーパー)の問題があります。
韓国銀行のお手並み拝見です。
(でもこの新制度はよく決断したと思います・お見事といわざるを得ません)
韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は取りつかれたように「日韓通貨スワップ」「日韓通貨スワップ」と言う人ですけれども。
(柏ケミカル@dcp)