昨年からもめにもめていた韓国『大韓航空』の土地売却問題にようやく決着がつく予定です。
ことの起こりは、経営難に陥った『大韓航空』がソウル市の鍾路区松峴洞(ソンヒョンドン)に持つ敷地面積「3万7,000平方メートル」の広大な空き地を売却しようとしたことでした。
『大韓航空』は5,000億ウォンで売り、この現金を資金繰りに充てようとしたのですが、あろうことかソウル市が勝手にその土地を公園にすると指定し、売却代金も「2,000億ウォン」と値切ってきたのです。
当然『大韓航空』はカンカンに怒って、以降両者は大もめとなりました。記事末にここまでのあらすじをまとめましたので、興味にある方はそちらをご覧ください。
結局、『大韓航空』がソウル市の要求を泣く泣く飲んだかたちで「売却額:4,500~5,500億ウォン」でまとまる予定です。
<<これまでのあらすじ>>
①『大韓航空』は、ソウル市の鍾路区松峴洞(ソンヒョンドン)に敷地面積「3万7,000平方メートル」の広大な空き地を所有している。
②『大韓航空』はこれを「5,000億ウォン」で売却して資金繰りに充てたい。
③ところが、ソウル市が勝手に「この土地を公園にしまーす!」と整備計画を発表。
④当然『大韓航空』は「ふざけるな! オレの土地だぞ」とカンカン。
⑤「じゃあ、その土地買おうじゃないの」とソウル市が相談を持ちかける。
⑥「5,000億ウォンだよ」と『大韓航空』が答える。
⑦「2,000億ウォン(台)で買うよ。それでいいだろ」とソウル市が言う。
⑧『大韓航空』が真っ赤になって怒る。
⑨「ちぇっ。じゃあ公示価格に補償倍率をかけて、4,666億9,300万ウォンで買うよ。あ、建物があるからそれの補償費の4億4,000万ウォンも付けよう。計4,671億3,300万ウォンで買おうじゃないの」とソウル市が言う。
⑩「ふざけんな、時価より安いだろうが!」と『大韓航空』が怒る。
⑪「で(聞いてない)、代金だけど……まず契約金として10%を来年支払って、残りは2022年に支払うよ」とソウル市が言う。
⑫絶句した『大韓航空』が真っ赤になって怒る。
⑬頭にきた『大韓航空』は土地売却のため、競争入札を実施。
⑭ところが! 土地の開発許認可権はソウル市が握っているため、「落札しても開発できない可能性が高い」とどこも入札せず。
まさかの入札「ゼロ」という結果になる。
⑮ソウル市が「それみたことか」とほくそ笑み、公園化を「決まり」にしようと動く。
この間にソウル市民の一部で「これ以上公園は要らない」のデモあり
⑯『大韓航空』がソウル市を「国民権益委員会」に訴える
⑰「国民権益委員会」が調停しようとするもまとまらず
⑱仕方がないので『大韓航空』はソウル市に売却を決める
⑲契約締結日の2020年11月26日になって、ソウル市が急に契約書の文言を変えろとごね、締結は無期限延期となる
⑳『大韓航空』が国土部長官に陳情書を提出
㉑2021年03月11日 or 12日に最終合意式を開催予定(今ココ)
(吉田ハンチング@dcp)