中国の当局が保証すると言うほど「本当なのか?」と疑いたくなるというものです。
2021年04月02日、中国の国家評議会情報局は「第14次5カ年計画」期間中の穀物の生産量・備蓄量に関する記者会見を開催。
この中で、州穀物資材保護局の梁燕副局長(上掲リリース内の写真の人物)は、
としています。良かっですねと思うでしょうが、この当局リリースは以下のように続くのです。
特に、複雑な国際情勢、国内の食料需要の継続的な増加、土地、水、人の不足、食料栽培の低い効率性、食料はいくつかの自然災害に見舞われやすく、構造的矛盾はより顕著であり、その他の潜在的なリスクや危険性に直面している。
そのため、国家の食料安全保障を確保するためには一瞬たりとも緩めることはできない。
つまり、大丈夫じゃない、といっているのです。また食料の安全保障のため、
2.穀物の備蓄量を確保、増加させる
3.セキュリティーの強化
(生産、購入、保管、貯蔵、マーケティングのリンク)
4.産業支援
5.備蓄施設などを建設する
を「第14次5カ年計画」に合わせて推進するとしています。「1」は実現できるなら頑張ってください!――ですし、「2」は各地方政府の報告する備蓄量が正確だったらいいですね――です。
なにせ中国の食料備蓄施設は火事になることで有名です。役人などが横流しを行っており、バレそうになると証拠隠滅のために放火される――という話があるぐらいです。
「3」ですが、要は「中国共産党の管理する流通網以外には食料を流すな」といっています。先にご紹介したことがありますが、すでに鉄道網などの輸送ルートは中国共産党の手の中にあります。
当局が大丈夫と言えば言うほど、庶民は不安な気持ちになるでしょう。中国はもはや食料輸入国ですので、台湾焦点で戦争になったりしたら、食料危機は十分あり得ます。
中国共産党が本当に6年以内に台湾侵攻を行い、戦争を起こす気なら、食料品、医薬品、武器生産の原料などを備蓄し始めているのかもしれませんね。
(吉田ハンチング@dcp)