2023年04月11日、『韓国電力』の2022年期の財務諸表が出ました。
↑縦に長い表組なので途中で切れていますがご寛恕ください/Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがあります『韓国電力』2022年連結
総売上:71兆2,578億6,300万ウォン
営業利益:-32兆6,551億5,300万ウォン
当期純利益:-24兆4,291億800万ウォン資産総計:234兆8,049億9,400万ウォン
負債総計:192兆8,047億3,800万ウォン
自己資本:42兆2億5,600万ウォン
負債比率:459.1%
営業赤字の金額は「-32兆6,551億5,300万ウォン」で、先にご紹介した速報値をほとんど同じですが、ご注目いただきたいのは「負債比率」です。
負債比率は、負債が自己資本の何倍あるのかを示す指標ですが、「459.1%」。つまり、自己資本の約4.6倍の負債が積み上がっているのです。
以下は、2020~2022年の負債比率の推移です。
韓国では負債比率が200%(負債が自己資本の2倍ある状態)で危ないといわれますので、「2020年:187.5%」はまだ許容範囲でした。
ところが、2021年に「223.2%」と危険域に突入し、2022年に負債比率は2020年の2.4倍まで急騰しました。
『韓国電力』の負債総計と自己資本の推移を見ると面白いことが分かります。
以下はまず負債の推移です。
負債が2022年に急激に増加しました。これはまあ分かります。次に自己資本の推移をご覧ください。
自己資本が「2020年:70.7兆ウォン」から「2022年:42.0兆ウォン」へと激減しています。
負債が増加し、自己資本が減少していますので、負債比率は上がって当然です。自己資本はすなわち純資産ですが、28.7兆ウォンも減少なので、いかに2022年『韓国電力』が経営的に全然駄目だったのか(今も継続中)が分かります。
「このままいくと03月には流動性危機に陥る」とした企画財政部の言葉を裏付けるデータといえます。
で、その03月もとうに過ぎたのですが、さあどうするつもりでしょうか。いつまでもいつまでも……社債発行などで凌ぐのでしょうか。もちろん、親方太極旗の公社ですから、最悪でも飛ぶことはないのですが、放置するわけにはいかないですね。
(吉田ハンチング@dcp)