韓国03月の「国際収支統計」が公表されたので検算する

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2021年05月07日、『韓国銀行』から03月末時点の「国際収支統計」が公表されました。経常収支の中身は以下のようになっています。

2021年03月
①貿易収支:79.2億ドル(約8,645億円)
②サービス収支:-9.0億ドル(約-982億円)
③第1次所得収支:12.8億ドル(約1,397億円)
④第2次所得収支:-4.8億ドル(約-524億円)
経常収支(①~④の合計):78.2億ドル(約8,536億円)

貿易収支(輸出 – 輸入)は以下のようになっています。

2021年03月
輸出:543.8億ドル(約5兆9,356億円)
輸入:464.6億ドル(約5兆711億円)
貿易収支(輸出 – 輸入):79.2億ドル(約8,536億円)

貿易収支「79.2億ドル」で韓国にとっては良い結果となりました。貿易で成立している韓国にとってはこの貿易収支が十分な黒字でなければなりません。

先の記事で関税庁のデータを引いた際には03月の貿易収支は「41.32億ドル」でした。

上掲が関税庁のプレスリリースから引用した表組ですが、

輸出:537.83億ドル
輸入:496.51億ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):41.32億ドル

となっています。国際収支統計にまとまってみると……。

輸出:537.83億ドル ⇒ 543.8億ドル (5.97億ドル上振れ
輸入:496.51億ドル ⇒ 464.6億ドル (31.91億ドル下振れ

貿易収支は「輸出 – 輸入」で求めますので、合わせて天地「37.88億ドル」も関税庁のデータから貿易収支の結果が良くなりました。

どれだけぶれたのかを見ると、

輸出;5.97億ドル ÷ 537.83億ドル = 1.1%
輸入:31.91億ドル ÷ 496.51億ドル = 6.4%

関税庁のデータと国際収支統計のデータが特に輸入についてぶれるのは先にご紹介したとおりですが、それにしてもなぜこれほどブレ幅に違いがあるのか不思議です(関税庁は通関ベース)。

もし仮に、関税庁の貿易収支「41.32億ドル」が国際収支統計でもそのままだったら、03月の経常収支はわずか「+14.7億ドル」しかなかったのです。この件は引き続き注目して参ります。

(柏ケミカル@dcp)

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