中国「銀行」で取り付け騒動! 本当に大丈夫なの?

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中国の銀行で取り付け騒動が相次いで起こりました。「取り付け騒ぎ」というのは、預金者が預金(貯金・掛け金なども)を引き出そうと銀行に押しかけること。その銀行が破綻しそうなど、信認が失われたときに起こります。

10月29日には、中国河南省洛陽市の「伊川農村商業銀行」、11月06日には遼寧省営口市の「沿海銀行」に人々が押しかけ騒動となりました。

伊川農村商業銀行の場合は、同行の幹部が汚職容疑で当局に拘束され取り調べを受けているという発表を受け、「伊川農村商業銀行が近く破綻する」というウワサが広がりました。

一方、沿海銀行の場合はネット上に「沿海銀行は経営難に陥っており、破綻する」という書き込みがあり、これが拡散されて取り付け騒動になったのです。

営口市の警察は、いわゆる「風説の流布」でウワサを流したとされる市民9人を拘束、営口市は「沿海銀行の資金は十分で、経営状況も良好」と緊急声明を出しました。

銀行は本当に大丈夫なの?

銀行の取り付け騒動が起こるなんてよっぽどのことです。しかし、中国では起こっても特に不思議ではありません。というのは、中国の銀行は決算の結果を公表しないことも普通にあって、中身がどうなっているのか本当のところは分からないでのす。そんなことが許されるのか?とお思いになるでしょうが、20以上の銀行など金融機関が決算を公表していないとされます。これが中国という国の普通なのです。

恐ろしいことに、表向きは平静を装っていても「資金がショートしている」「実質破綻している」なんてことがあり得るのです。Money1でも先にご紹介してきましたが、中国で債務不履行を起こす企業は激増しています。貸したお金が戻ってこないわけですから、これが金融機関を毀損しない訳はありません。

このような点にも中国経済のほころびが現出してきた、と見るべきです。

上記の取り付け騒動が起こった銀行について、(地方)政府当局は「大丈夫」と述べていますが本当に大丈夫なのでしょうか? 「火のないところに煙は立たぬ」といいますからね。

ちなみに英語で「取り付け騒ぎ」は「bank run」です。

(柏ケミカル@dcp)

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