韓国「明日から空売り禁止です」と日曜に発表。韓国は最も脆弱な市場だから

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2023年11月05日()、韓国の「金融委員会」は「明日(本日06日)から2024年06月末まで空売りを全面禁止にする」と公表しました。


↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。「公売り」と自動翻訳されているのは「空売り」です/スクリーンショット

⇒参照・引用元:『韓国 金融委員会』公式サイト「[보도자료] 내년 상반기까지 공매도를 전면 금지하고, 전향적인 공매도 제도개선을 추진합니다.」

「’23.11.5.,臨時金融委員会議決」とありますが、日曜日だというのに、臨時に金融委員会を開催して決めたのです。また「明日から空売り全面禁止」が出ました。

ご注目いただきたいのは、以下の説明です。

「最近、高金利環境が持続し、グローバル経済の成長鈍化が続く中、イスラエル・ハマスの武力紛争などの地政学的リスクまで増大し、対外依存度が高い韓国経済の不確実性が高まっています。

特に、下半期には国内株式市場のボラティリティが海外主要株式市場に比べて最も高い水準に拡大*するなど、市場の不安が高まっています

海外情勢のせいで「韓国経済の不確実性が高まっている」と金融委員会が自分で認めています。ただし、その脆弱性は韓国経済が内包する構造に原因があります。「輸出一本槍」できたからです。

また、他の主要市場に比較してボラティリティーが高いとも認めています。つまり値下がり幅が大きいのです。

2023年07月31日~11月02日
S&P:-5.0%
NASDAQ:-6.0%
ユーロ・ストック:-6.6%
日経225:-3.7%

KOSPI:-10.0%
KODSAQ:-16.4%

2023年11月05日までは「KOSPI 200、KOSDAQ 150に組み入れられている銘柄以外は空売り禁止」だったのですが、本日06日からは「全ての銘柄が空売り禁止」です。

で、本日の韓国株式市場ですが、上昇しています。韓国メディアでは「空売り全面禁止で上昇」とさっそく書いていますが――さあ、どうでしょうか。

アメリカ合衆国で国債の利回りが急低下し、株価が上昇した影響が韓国株式市場にも現れたと見るべきではないでしょうか。

Money1では連日KOSPIの状況をご紹介していますが、実際、以下のとおりに空売り全面禁止の本日より前、11月02日にギャップアップして底から切り返しています(チャートは『Investing.com』より引用)。

本日の長い陽線が「空売り全面禁止も効果」かどうかは検討が必要でしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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