韓国経済はいまだに輸出に頼る構造となっています。Money1でもご紹介してきたとおり、例えば15大輸出品目として、その動向を毎月リポートしてます。
15大輸出品目のうち、自動車は大きなウエイトを占めており、また先にご紹介したとおり、裾野が広いですからその動向は雇用にも大きな影響を与えます。
韓国の自動車輸出はその約半分が北米市場に向かいます。しかし、アメリカ合衆国のトランプ大統領の登場で先行きが怪しくなり、他の市場でシェアを伸ばさなければならなくなってきました。
世界最大の市場となった中国では読者の皆さまもご存じのとおり、シェアはもはや1%未満。日本も大きな市場ですが、韓国産の自動車はさっぱり売れません。
必然的に開拓すべき、そしてシェアを伸ばすべき大きな市場は限られるわけです。そのひとつである欧州ですが、他地域からの自動車輸入を制限する方向で動いています。
欧州市場もピンチなのです。現状を見てみましょう。
『現代自動車』が急激して『起亜自動車』が伸びたが全体ではマイナス
『ACEA』(欧州自動車工業会)のデータによると2026年05月、『現代自動車』『起亜自動車』の合計、すなわち『現代自動車グループ』の販売台数は2カ月連続で減少しました。
面白いのは、
2026年05月
『現代自動車』:3万7,062台(-18.8%)
『起亜自動車』:4万9,382台(+14.9%)
計:8万,444台(-2.4%)
※( )内は対前年同期比の増減
――という結果になっていることです。
『現代自動車』は販売台数が減少しているのに、『起亜自動車』は逆に増加させています。しかし、『現代自動車』の減少の方が大きいので、『起亜自動車』を合わせて『現代自動車グループ』として見ると減っている――という結果になるのです。
欧州全体で見ると、115万2,523台(+3.6%)ですから、『現代自動車グループ』は増加の流れに乗れずに「売れなかった」――ことになります。
散々、『現代自動車』は『トヨタ』に匹敵するなどと、さんざん『起亜自動車』と足した成果を誇ってきたわけですから、公平にここは足して見てあげましょう。
市場シェアはどうなったかというと、05月現在で――
『現代自動車』:3.2%
『起亜自動車』:4.3%
計:7.5%(-0.5%)
――です。

↑2026年05月で一番売れた『現代自動車グループ』のクルマは「Kia Sportage」でした。販売台数は1万3,643台でした。
合衆国市場の先行きが曇っていますので、欧州市場で凹むわけにはいきません。『現代自動車グループ』の奮起に期待したいところです。
(吉田ハンチング@dcp)






