日本の株式市場の動向を表す指標(INDEX)としては「日経平均株価」と「TOPIX(東証株価指数)」の2つがありますね。どちらが有名かというと日本経済新聞社の算出、公表している「日経平均株価」でしょう。略して「日経平均」と呼ばれることもありますが、このINDEXは「円」を付けて紹介できますので、とっつきやすいですね。「09月13日の日経平均株価は1万9,865円でした」といわれると感覚的にも分かりやすいでしょう。
しかし、一方の「TOPIX(東証株価指数)」の方は、東証一部上場の2000弱の銘柄の時価総額を基に計算された指標です。ちなみに計算式は以下です。
指数値 = ( 算出時の指数用時価総額 / 基準時価総額 ) × 基準値
⇒データ引用元:『日本取引所グループ』「東証指数算出要項(市場別指数編)」P.5
http://www.jpx.co.jp/markets/indices/topix/tvdivq00000030ne-att/cal_3_topix.pdf
基準日は1968年1月4日、基準値は100です。つまり、この指数は1968年1月4日・基準日の時価総額と比較して、算出した日の時価総額が何パーセントになのかを示しているわけです。09月13日のTOPOX(終値)は「1,637.33」でした。つまり、1968年1月4日の時価総額の「1,637.33%」、「16.3733倍」となっていることを示しています。
さらにちなみに、日本取引所グループの提供しているヒストリカルグラフを用いて、1968年1月4日から現在までにTOPIXの推移を見てみると下のようになります。
海外の投資家からは、日経平均株価よりもTOPIXの方が重視されています。なぜなら、日経平均株価は「日経が選んだ225銘柄を基にしたINDEX」にすぎないのに対し、TOPIXは東証一部に上場した全銘柄を基にしたINDEXだからです。株価市場の実態に「より即している」と考えられているのです。
(柏ケミカル@dcp)