誠に申し訳ありません。小ネタではあるのですが、韓国のお金の流れを示唆する興味深いデータですのでご紹介します。
2020年12月22日、韓国のシンクタンク『韓国開発研究院』(KDI)が「1次緊急災害支援金政策の効果と示唆点」というリポートを公表しました。
韓国政府がばらまいた第1次災害支援金「14兆2,000億ウォン」はどの程度の効果があったのかを調べてみました、という内容です。同リポートによるとポイントは以下です。
第1次災害支援金:14兆2,000億ウォン
消費に回った:約4兆ウォン(28.2%)
借金返済・貯金に回った:約10兆2,000億ウォン(約17.8%)
消費に回った:約4兆ウォン(28.2%)
借金返済・貯金に回った:約10兆2,000億ウォン(約17.8%)
↓に「財政乗数」についてご紹介した際に『韓国銀行』の試算を引用しました。
『韓国銀行』の財政乗数というコアな話。「災害支援金」は1兆⇒2千億の効果しかない!
好事家の皆さんは必見です。2020年11月24日韓国メディア『ソウル経済』の記事に非常に興味深いポイントがありましたのでご紹介します。韓国政府の財政政策が経済にどのくらいの効果をもたらすのかについて、『韓国銀行』の報告書を引いて紹介している...
『韓国銀行』は、災害支援金のような「移転支出」では「財政乗数:0.2-0.33」としていましたが、今回の『KDI』の分析ではまさに試算どおりの結果となっています。政府が期待していた消費には3割しか回らず、7割は「借金返済」「貯金」に回ってしまったのですから。
しかし、それでも政府、『韓国銀行』はじめ金融機関はお金をまくしかないのです。流動性を断つわけにはいかない局面ですので。
⇒参照・引用元:『韓国開発研究院』公式サイト「1次緊急災害支援金政策の効果と示唆点」
(吉田ハンチング@dcp)