韓国では、次世代の主力輸出品目として製薬に期待をかけています。「Kバイオ」などと呼んでいますが、これがまた信用のおけないものであるという話なのです。そもそも韓国のバイオ産業は、自分で新薬を開発するのではなく(もちろん行っていますが)、ジェネリック薬品を作るのが主力です。
このジェネリック薬品でも韓国企業は信用がおけません。ジェネリック薬品というのは、オリジナルの薬の特許が切れた後、同じ成分で「オリジナルの成分と同じです」として安く売るものです。自分で開発していない分安く売ってももうかるという仕組みになっています。
韓国はとにかくこの複製薬がたくさん出る国で、一つのオリジナルに対して60もコピー薬が出るのです。
筆者が勝手にほざいているのではありません。2021年03月17日の韓国メディア『毎日経済』記事から一部を以下に引用します。
(前略)
このような不快な状況は、「複製薬共和国」と呼ばれるほど無分別に複製薬の製造を可能にする委託共同生同制度から来たという指摘だ。(中略)
複製薬委託生産が容易であるため品目も多くなり、60以上のコピー薬が出るという事例がたくさんある。
(後略)
⇒参照・引用元:『毎日経済』「不法複製薬相次ぐ摘発…Kバイオ信頼墜落」
上掲記事内にもあるとおり、韓国は「複製薬共和国」なのです。
記事内にある「委託共同生同制度」というのは、例えばA社がある薬品のコピー薬を出していたとします。コピー薬が出せているということは、A社のコピー薬はオリジナルと同程度の効能があると「生物学的同等性試験」をクリアしているわけです(同試験をクリアしないと韓国でもコピー薬は出せません)。
そこで、B・C・Dの3社がこのコピー薬のさらにコピー薬を出したいとします。3社は資料を閲覧し、別の名称でコピー薬のコピー薬を発売するのです。この場合、生産自体はA社で行ってもらう――という制度です。
すぐお分かりになると思いますが、この制度のおかげで、韓国ではコピー薬のコピー薬を薬の生産設備を持ってなくても作ることができるのです。
これが韓国で複製薬が多種出回る理由だというわけです。
しかも、問題はコピー薬、コピー薬のコピー薬がオリジナルと異った、また試験をパスしたレシピと異なった成分で手抜きで製造されることが多々あって、当局に摘発されているのです。こうなると薬効など全く期待できません。
実は、上掲で引いた『毎日経済』の記事もその摘発について紹介した記事なのです。同記事では、2021年03月12日、韓国の食品医薬品安全処が、
9つの医薬品の内訳は、自社の製造製品が4つ、他の製薬会社での生産を委託された製品が5つだ。
の措置を取ったことを報じています。Kバイオの中身を端的に伝えているのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)