小ネタかもしれませんが、韓国政府が今突き上げられている問題に関わる件なのでご紹介します。
韓国メディアはたまに「隣の芝生は青い」という記事を出すことがあります。隣の芝生を紹介して「それに比べてうちは……」と韓国政府を批判するのが目的なわけです。
韓国メディア『毎日経済』に「韓国は100万ウォンなのに…最大950万ウォンの損失補償金を与えるという国」という記事が出ています。
これは先にご紹介した、個人事業主の皆さんに対する補償として韓国政府が慌ててまとめた「100万ウォン(約9万6,000円)ずつ給付します」という件についての政府批判です。記事から一部を引用してみます。
イギリスがオミクロンの変動拡散で売上が減ったパブやレストラン、ナイトクラブ、その他ケータリング会社などに最大6,000ポンド(947万ウォン)を支援する。
保健当局の「警告」のために客が集まる年末シーズンの営業に支障が生じたという理由だ。
ボリス・ジョンソン・イギリス首相は21日(現地時間)、英国のレジャー・接客部門事業体に最大6,000ポンドの一回性補助金を支給するという内容を発表した。地方政府には追加で1億ポンド(1,579億ウォン)を補助して地域企業を支援することにした。
(後略)
この記事が面白いのは、記事内に韓国の話は一切出てこない点です(ぜひ元記事をご覧ください)。
――にもかかわらず「韓国は100万ウォンなのに…」というタイトルになっており、「うらやましいよね」という主張をしているのです。
確かに、日々売上が上がらず困っている韓国の自営業者の皆さんにとっては、韓国政府の「100万ウォンずつ給付」というのは、補償としてはあまりも少ない金額です。
先にご紹介したとおり、自営業者の皆さんの不満と怒りはもはや頂点に達しており、「100万店舗で休業に突入だ」という話が出ています(政府に対する一種の脅迫です)。その一方で「誰が政府の方針に従うか。24時間営業するぞ」というお店もあります。
「K-防疫」が失敗して文在寅大統領が謝罪。韓国の民心はどうも荒れ模様です。
(吉田ハンチング@dcp)