2023年02月22日、韓国の統計庁が「2022年の出生数・死亡数」のデータを公表しました。これで暫定版ながら2022年が締まりました。
「来るべきものが来た」というか、予定されたとおりですが、韓国には衝撃の結果で、多くのメディアが自国の将来を嘆く羽目になっており、お通夜状態です。
2022年
出生数:24.9万人(-4.4%)
死亡数:37.28万人(+17.4%)
人口の自然増減:-12.38万人※( )内は対前年比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』「2022年出生数・死亡数統計(暫定)」
1年の出生数は「24.9万人」と初めて25万人を割りました。
韓国の出生数・死亡数は2020年にデッドクロス。以降はつるべ落としに人口が減少していきます。これは上記のとおり予定されたもの。
合計特殊出生率が世界最低の「2021年:0.81人」なのでこうなって当然です。
※合計特殊出生率は「女性一人が15歳から49歳までに出産する子供の数の平均」です。この数字が2.2人ないと人口は増えないといわれます。
今回の発表は、上記のデータよりも以下の方が韓国にインパクトを与えています。
↑黄色の線が合計特殊出生率の推移。合計特殊出生率は0.78人で前年比0.03人減少。
⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』「2022年出生数・死亡数統計(暫定)」
韓国の合計特殊出生率は「0.78人」に落ちました。
もちろん、ぶっちぎりで第1位、世界最悪更新です。
以下は『OECD』(Organisation for Economic Co-operation and Developmentの略:経済協力開発機構)加盟国の合計特殊出生率、第一子出産年齢を比較したものですが、韓国の合計特殊出生率がいかにひどいかが分かります。
↑「2020年」のデータに、今回の「2022年の韓国」を加えて、『OECD』加盟国を比較したもの。日本語に訳すと以下のようになります。
合計特殊出生率 第一子出産年齢 イスラエル 2.90 27.7 メキシコ 2.08 – フランス 1.79 28.9 コロンビア 1.77 – トルコ 1.76 26.6 ラトビア 1.74 27.3 コスタリカ 1.72 – アイスランド 1.72 28.7 チェコ共和国 1.71 28.5 フィンランド 1.69 28.2 デンマーク 1.67 29.8 スウェーデン 1.66 29.7 アメリカ合衆国 1.64 27.1 アイルランド 1.63 30.9 チリ 1.61 27.1 ニュージーランド 1.61 – スロベニア 1.60 29.0 オーストラリア 1.58 28.2 エストニア 1.58 29.4 イギリス 1.56 29.1 ベルギー 1.55 29.2 リトアニア 1.55 30.2 スロバキア 1.53 27.2 ドイツ 1.53 29.9 ハンガリー 1.52 28.4 カナダ 1.50 29.2 ノルウェー 1.48 29.8 スイス 1.46 31.1 オーストリア 1.44 29.7 ポルトガル 1.40 30.2 ポーランド 1.38 27.9 フィンランド 1.37 29.5 ルクセンブルク 1.37 31.0 スペイン 1.36 31.2 日本 1.33 30.7 ギリシャ 1.28 30.7 イタリア 1.24 31.4 韓国 2020年 0.84 32.3 韓国 2022年 0.78 33.0 ⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』「2022年出生数・死亡数統計(暫定)」
これからどうなる?
筆者などは、2021年に合計特殊出生率が「0.7台」に落ちると考えていましたが、2022年にはさすがに0.8台で踏みとどまることはできませんでした。
問題はこの先です。
これまで何をやっても回復できませんでしたので、このまま落ちていくと思われますが、それともどこかで踏みとどまるでしょうか。
統計庁の予測では、「合計特殊出生率は『2024年:0.70人』で最低となり、2030年まで徐々に回復する」となっています。
しかし、これは1990年代に生まれた人が出産を増やすだろう――という、いささか期待も込めたもの。
最も悲観的なシナリオでは、2023年に合計特殊出生率が「0.68人」に急減し、2030年までに「0.64人」に落ちる――というものです。
キム・ジヨン『韓国開発研究院』(略称「KDI」)研究員の読みでは「早ければ2027~2028年から人口構造のため、全体の就業者数が毎年減少する状況が広がる可能性も排除できない」とのこと。
人口構造の急変によって、労働者が急減し、これが0%台の低成長、あるいはマイナス成長に一気に突入する可能性を高めます。
『OECD』の展望では、韓国経済の潜在成長率は2010~2020年の年「平均3.09%」から、2030~2040年には「0.69%」と急速にやせ細ります。
また、2050~2060年には年平均「-0.03%」で経済が後退を続ける状況になると見込まれています。
「これは駄目かもわからんね」というのは、こういうときに使う言葉でしょう。
もう何度だっていいますが、韓国の夏は終わったのです。
人口問題をなんとかしない限り、韓国は急速に老いて、衰亡を続けます。しかもその歩みはどんどん早くなるのです。このようなイヤな事実がそこに見えている国で、結婚して子供を作り育てようという人が増えるでしょうか。
日本も人口増加に転じなければ困ったことになりますが、韓国がどうなるのか、どうするのか、韓国政府のお手並み拝見です。
北朝鮮と一緒になって人口を増やす(その代わりみんなでビンボになる)、あるいは中国に併合してもらって「朝鮮特別自治区」として生きるという手もあります。
(吉田ハンチング@dcp)