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韓国「長期の対外債務」が1,625億ドルも増えとるじゃないか

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2023年02月22日、『韓国銀行』が2022年の「International Investment Position」(対外資産負債残高:略称「IIP」)を公表しました。

このデータの中にある興味深いデータの一つが「Short-term external debt ratio」です。これは、短期対外債務が外貨準備高(reserve assets)の何割になるのかを示しています。

なぜこんなものを計算するのかというと、その国がデフォルトするのは、対外債務を返済できなくなるためです。

短期対外債務は「1年以内に外国に対して返済しなければならない借金」です。外貨準備が十分にあれば、返済できると考えられますが、短期対外債務が積み上がると危険になってきます。

そのため、「短期対外債務 ÷ 外貨準備高」で「短期対外債務が外貨準備高の何割になるのか」を計算しておくのです。

以下が今回『韓国銀行』が公表したIIPの中の「Short-term external debt ratio」です。

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「International Investment Position(2022)」

「Short-term external debt ratio」は「39.4%」に上昇しました。外貨準備高の約4割が短期対外債務というわけです。2021年と比較して3.8%の上昇です。これは、もちろんよくありません。

外貨準備でカバーしなければならない「1年以内に返済する借金」の割合が増えたのですから。

面白いのは、短期対外債務と長期対外債務の推移です。以下は2019~2022年の推移になります。

2022年末
短期対外債務:1,667億ドル
長期対外債務:4,978億ドル
小計:6,645億ドル

短期対外債務は2019年 ⇒ 2022年で「312億ドル」増加していますが、長期対外債務の方は「1,625億ドル」も増えています。

これに対して、外国から取り立てることができる「対外債権」の方は、2019~2022年でいくら増えたのかというと「685億ドル」です。

つまり、韓国は対外債権が増えず、対外債務を増やすというトレンドになっています。借金は悪いことではありませんが、返済できずにドボン騒動というのはやめていただきたいものです。

(柏ケミカル@dcp)

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