「韓国で軽自動車が売れている」その理由とは?

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韓国の自動車市場で面白い現象が起こっています。「軽自動車」が売れているのです。

韓国の国土交通部のデータによると、2023年08月の国産乗用車の販売台数において、Top10に――

第6位:レイ……3,793台

第7位:キャスパー……3,692台

第10位:モーニング……2,762台

――と、軽自動車3車種がランクインしました。

08月の韓国内軽自動車登録台数は1万278台で前月比3.7%増加しています。

08月の自動車販売台数は全体で前月比「-11.6%」ですから、軽自動車が販売台数を増加させているのは驚きです。

そもそも韓国では見栄っ張りな方が多く、自動車をステータスシンボルと考え、軽自動車はあまり人気ありませんでした。

実際、軽自動車の販売台数は2012年に「21万6,221台」を記録して以降、ずっと右肩下がり。2021年には半減未満の「9万8,781台」まで下がっていたのです。

それが……2022年には「13万4,294台」に増加。

もともとエントリーカーとしての人気があり、入学・入社シーズンとなる02・03月に販売台数を伸ばしてきたのですが、08月に増加した――など椿事という他ありません。

なんでまた?なのですが、不景気というのが一つの理由です。

韓国メディアによると、「自動車業界は、景気低迷による40~50代のアルバイト増加とキャンプ文化の普及、より経済的な消費文化が選好されること、などが相まってこのような現象が現れたと分析している」とのこと。

宅配のアルバイトで使うのに軽自動車を使用している、という説明です。

また、日本でもキャンプブームが静かに続いていますが、韓国でも同様に「キャンプに使用するのにいい!」というので選択されているようです。

これは韓国にとっていいことではでないでしょうか。見栄で車を選ぶのではなく、維持もしやすく乗りやすく、質実剛健な軽自動車はお勧めです。

ちなみに、韓国と日本では「軽自動車」のレギュレーションが異なります。

韓国の場合には「排気量1,000cc未満、長さ3,600mm、幅1,600mm、高さ2,000mm以下の規格を全て満足する車両」が軽自動車となります(自動車管理法による/2008年01月01日適用)。

馬力に対する制限ありません。他の車級が税金と関連してエンジンの排気量だけに基づいて分類をするのですが、軽自動車は大きさと排気量の両方による制限がかかっています。

(吉田ハンチング@dcp)

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