中国が南シナ海で泥棒を働いているという報道がフィリピン『The Manila Times(マニラ・タイムズ)』に出ました。
西フィリピン海のロズール(Iroquios)礁に近い浅瀬で豊富に育っていたサンゴが姿を消した。
フィリピン軍(AFP)西部司令部を率いるアルバート・カルロス副提督は土曜日のニュースフォーラムで、09月06日と07日にフィリピン軍の航空部隊が監視していた中国海兵隊の船が「群がっている」ロズール礁を調査したダイバーが発見したのは、このようなことだったと述べた。
ロズール礁は、フィリピンの排他的経済水域内にある。
西武司令部の責任者は、結論は出したくないが、中国船がサンゴを採取している疑いがあると述べた。
⇒参照・引用元:『The Manila Times』「WATCH: Massive coral reef harvesting found at Rozul Reef in WPS」
↑YouTube「The Manila Times」チャンネルが上げた「乱獲の後を捉えた動画」。
「中国がサンゴを乱獲している」と推測しています。場所を見てみましょう。
このニュースが出たことに対して、さっそく中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』が「根拠なき非難だ」という記事を出しています。
厚顔無恥なことに、この記事の冒頭は以下のような文章です。
フィリピン国軍(AFP)が土曜日、中国船が南シナ海のHouteng Jiao(通称Houteng礁)からサンゴを採取している疑いがあると表明した後、中国の専門家は、中国が紛れもない主権を持つサンゴ礁からの「大規模なサンゴの採取」をめぐるフィリピンの中国に対する中傷は根拠がないと述べた。
(後略)
⇒参照・引用元:『Global Times』「Philippines’ accusations over massive coral harvesting in reef in S.China Sea by Chinese vessels are baseless: experts」
「中国が紛れもない主権を持つサンゴ礁」などと書いています。
↑「2023年版標準地図」では南シナ海のほとんどが中国領海と主張しているのです
中国共産党が先日公開した「2023年版標準地図」によった主張ですが、国際法に適ったものではありません。
日本は他人事ではありません。沖縄近海で中国が何をしているのかを注視し、相応の措置を取るべきです。
(吉田ハンチング@dcp)