2025年05月17日、アメリカ合衆国の財務省が2025年03月時点での「合衆国公債の主要ホルダーの保有金額」を公表しました。
中国の保有額は以下です。
とうとうこのときが来ました。
このまま中国が合衆国公債の保有額を減らし続けると、イギリスに抜かれる――と、Money1でもご紹介してきましたが、2025年03月に実現しました。
2025年03月
中国:7,654億ドル⇒参照・引用元:『アメリカ合衆国 財務省』「Table 5: Major Foreign Holders of Treasury Securities」
これまで合衆国公債の保有額が日本に次いで2位だった中国ですが、当月イギリスの「7,793億ドル」に抜かれて3位に転落しました。
2020年01月から2025年03月までの「中国の合衆国公債の保有金額」の推移は以下のようになります。
ご注目いただきたいのは、減った金額です。前月比で189億ドル減少しています(7,843億ドルから7,654億ドルに減少)。
ここまでの減少に匹敵するのは、
2024年01月:-186億ドル
2024年02月:-227億ドル
――までさかのぼります。
当月、中国がイギリスに保有額で抜かれたのは、中国が保有を減らした一方でイギリスが保有を増したからです。
イギリスは「02月:7,503億ドル」から「03月:7,793億ドル」まで増加したのです。「+290億ドル」です。
いや、イギリスだけではなく、主要ホルダー全ての保有額(Grand Total)は「02月:8兆8,164億ドル」から「03月:9兆495億ドル」まで増加しているのです。「+2,331億ドル」です。
当月、保有額上位の各国(中国以外)はどのくらい増減したのかは、以下をご覧ください。
第2位 中国:-189億ドル
第3位 イギリス:+290億ドル
第4位 ケイマン諸島:+375億ドル
第5位 カナダ:+201億ドル
第6位 ルクセンブルク:増減なし
第7位 ベルギー:+74億ドル
第8位 フランス:+91億ドル
第9位 アイルランド:-97億ドル
第10位 スイス:+208億ドル
保有金額Top10のうち、減少したのは中国とアイルランドだけです。
(吉田ハンチング@dcp)