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ニューヨークに住むとナンボ!?

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世界の坂本龍一をはじめ、有名人でニューヨーク在住という人はけっこういますよね。さて、ニューヨークに住むにはいくらぐらいの費用がいるのでしょうか?

TAICHI FUDOSAN セールスパーソンの大塚祐子さんにお話を伺いました。TAICHI FUDOSANは、賃貸物件、投資物件を扱う、ニューヨークにある不動産屋さんです。

■ニューヨークの家賃は上がり続けている!

――ニューヨークは家賃が高いというイメージがありますが。

大塚さん やはり世界一の大都市で、世界中から人がやってきますので家賃は高額です。また、ニューヨークでは家賃が下がることはないですね。毎年毎年家賃は値上がりしています。

――下がらないのですか?

大塚さん はい。例えば、「Manhattan Residential Rental Market Report」(マンハッタン賃貸住宅物件市場レポート)によりますと、2013年12月時で、年率9%上がっています。

――9%は大きいですね。1年でそんなに上がるのですか。

大塚さん それだけ住宅需要が大きいということです。ずっと右肩上がりですので、10年前なら現在の半分の価格で借りられたといった物件もあります。

■ワンルームでも1,800ドルぐらいはする!

――ニューヨークで住むとすると、家賃の相場はどんなものなのでしょうか?

大塚さん ニューヨークの家賃は場所によってもかなり違いがあります。マンハッタンのハーレムより南ですと、studioの一番安いもので、エレベーターのない建物(walk upといいます)が1,800ドルくらいから、白手袋のドアマンの立っているビルで3,000ドルくらいからとなります。

――studioというのは何ですか?

大塚さん 日本とは部屋のタイプの呼称が異なります。

●Studio ⇒ 日本でいうところの「ワンルーム」
●1BR ⇒ 日本でいうところの「1LDK」

BRはBed Roomの略ですね。2BRだと2LDK、3BRだと3LDKになります。

――安い方のワンルームで1,800ドルだとするとやっぱり相場が高いのですね。

大塚さん 家賃が上がって、物件が足らないものですから、studioを区切って複数の人に貸す物件もありますし、ニューヨークの場合にはルームメイトと一緒に住んでいるのは普通のことです。

■家賃の高い地域と安い地域

――家賃の高い地域、安い地域を教えてください。

大塚さん 基本的にマンハッタンのダウンタウンエリア(ソーホー、チェルシー、グリニッジビレッジ等)、およびブルックリンのマンハッタン寄りのエリア(ウィリアムズバーグやパークスロープ等)は人気が高いため、家賃も高くなります。

イーストハーレム等の人気の低いエリアですとお家賃は安くなります。クイーンズ、ブルックリンもマンハッタンよりは家賃が高くなく、部屋も広めで住みやすくなっています。日本の方に常に人気があります。

■礼金、敷金、手数料などはいくら!?

――日本とは商習慣が異なっていると思うのですが、日本でいう礼金、敷金、といったものはあるのですか?

大塚さん まず、誰に支払われているのか分からない「礼金」というものはありません。敷金はあります。「Security Deposit」といいます。Security Depositは通常家賃の1カ月分くらいです。

このお金は退去するときに全部返却されます。よっぽどひどい使い方をすると、その中から修繕費用などを引かれますが、そんなことはめったにありません。日本人は部屋をきれいに使いますから、大家さんから好かれますね(笑)。

――日本では、不動産屋の賃貸物件の仲介手数料は、だいたい「家賃の1カ月分」となっていますが。

大塚さん ニューヨークの場合は、年間賃貸料の15%(だいたい家賃1.8カ月分)がスタンダードとなっています。例えば、前述の1カ月の家賃が1,800ドルの物件の場合には、

1,800ドル × 12カ月 x 15パーセント = 3,240ド

となります。これが仲介手数料ですね。

市内でもクイーンズやブルックリンなど、マンハッタンほど回転の早くないところや、1カ月以上マーケットに出ている物件の場合は、たまに1カ月の手数料で出していることもあります。

――あと必要なお金はありますか?

大塚さん Application Feeという「申請料/事務手数料」が必要になります。これは入居審査にかかる費用です。社会的履歴、収入など、借り主のバックグラウンドを調べて、入居してもらっても大丈夫かを審査するのです。その手数料です。

――どのくらいかかるのですか?

大塚さん その物件の質によって異なるのですが、安価な物件で100ドルぐらいからですね。例えばコープやコンドミニアムなどになると、500ドルから1,000ドルぐらいかかる場合もあります。

――日本の場合だと審査は無料なのですが、その点は違いますね。

大塚さん アメリカの場合、社会保障番号がそれぞれの人に振られていて、点数制になっているものですから、過去の支払い履歴等を見て判断します。犯罪歴がないか、収入の証明のための納税証明書など、調査は多岐にわたります。

あと大事なのは、このApplication Feeは返却されません。審査にたとえ落ちたとしても戻ってこないので、審査のたびにかかります。

●礼金 ⇒ なし
●敷金 ⇒ あり/家賃の約1カ月分/返却される
●不動産屋に支払う仲介手数料 ⇒ あり/年間賃料の15%
●申請手数料 ⇒ あり/物件によって異なる/返却されない

■契約期間は基本1年 支払いを見て

――日本の場合、賃貸契約は2年が基本になっているようですが、ニューヨークはどうでしょうか?

大塚さん 賃貸契約は基本1年ですね。前述のとおり家賃相場は上がっていきますので。

最初から上昇分のレートを組み込んだ契約をする場合や、「2年目はこの価格で」といったオプションがある契約もありますが、でも1年契約のものがほとんどです。

契約終了の2、3カ月ぐらい前に「次年度どうするか」「来年の家賃はこの金額」といったレターが届きますので、そこで借り主さんは判断するわけです。

■日本人にお薦めの地域は!?

――日本人が住むのにお薦めの場所はありますか?

大塚さん マンハッタンですと、ハーレムの南側。クイーンズはアジア人が多いです。アストリア、フォレストヒルズ、サニーサイドは比較的安全で住みやすいと思います。日系スーパーもありますしね。

――先ほどの「審査」のことを考えると、日本人が飛び込みで地元の不動産屋に行っても賃貸物件を借りるのは難しそうですね。

大塚さん はい。社会保障番号もありませんし、その人がどんな人かを証明するのがとても難しいのです。会社から収入証明書(通常家賃の40倍の年間収入を証明できるもの)を出してもらえればまだいいのですが、そういったものもない場合はとても難しいです。

――その場合はどうすればいいのですか?

大塚さん 敷金を多めに用意するか年間家賃の前払いをして、大家さんに安心してもらうといったことが必要になりますね。もしくは米国での連帯保証人が必要です(同じく審査あり)。

――一人で全部やるのは大変そうですね。

大塚さん そういう場合のために私たちがいるわけです。ぜひご相談ください(笑)。

いかがだったでしょうか。
さすが世界のニューヨークですね。賃貸物件の家賃は高額で、また下がらないということが分かりました。
あなたは、ニューヨークに住んでみたいと思いますか?

『TAICHI FUDOSAN』の公式サイト

(高橋モータース@dcp)

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