2020年度にデフォルトを起こす可能性のある『韓国鉱物資源公社』。海外資源開発にお金を突っ込み過ぎて大赤字が累積しており、早急に資金調達を行わないと飛びます。
そのため『韓国鉱物資源公社』は資産を売却する方向で動いていますが、「宝の山」をなぜ手放すのだと異論も高まっているのです。
ニッケル鉱山を日本に渡したくない
まずマダガスカルにある「アンバトビー鉱山」(ニッケル鉱山)です。
『韓国鉱物資源公社』は鉱山の株式を売却しようとしているのですが、
2020年10月13日の韓国メディア『ソウル経済』の記事では以下のように述べています。
(前略)
『韓国鉱物資源公社』が保有しているマダガスカルのアンバトビーニッケル鉱山も資産価値はもちろん、戦略鉱物として持つ安保価値も増大するものと予想される。これは、米国と中国・日本を先頭に、各国が戦略資源の確保に乗り出し、鉱物の重要度が向上されたことによるものである。
(後略)
この鉱山については、日本の『住友商事』も株式を47.67%持っており、『韓国鉱物資源公社』の売却する株式の多くを購入するのではと見られています。
そのため、「日本をもうけさせることになるから手放すな」の声が上がった鉱山です。現在ニッケルの価格は上昇しており、
もうかるかもしれない鉱山も手放すのか、の声
『韓国鉱物資源公社』がお金を突っ込んだパナマの銅鉱山(コブレパナマ)についても以下のように異論が出ています。
(前略)
『韓国鉱物資源公社』の報告書によると、パナマの銅鉱山の現在価値は、10億3,000万ドルと集計された。鉱物公社のこれまで回収額(1億2,700万ドル)と投資額(7億5,990万ドル)を考慮すると、予想回収率が150%に達し、買い手が多くない鉱区を安値で売るよりも保有・運営する場合、利益が大きくなること見られている。
(後略)⇒参照・引用元:『ソウル経済』「『50%の利益』最も重要な鉱山…政府は無条件売約」
7億5,990万ドル突っ込んで、「回収した金額:1億2,700万ドル + 売却:10億3,000万ドル」なら、
回収資金:11億5,700万ドル
で「152.4%」になります。「10億3,000万ドル」で売却できるのならもうけが出た珍しい事業になります。
手放すのは惜しいかもしれませんが、売却して資金調達しないと公社が飛ぶので仕方ないのではないでしょうか。「日本に渡すのがくやしい」みたいな話よりもお金を最優先しないといけないのです。
(松田ステンレス@dcp)