「ティッピング・ポイント(tipping point)」とは?

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ティッピング・ポイント(tipping point)」は、日本語では「転換点」と訳されます。しかも、その後に大きな変化が起こる転換点です。

また「ティッピング・ポイント」については、「それまでは特に影響・変化は見られなかったのに、それ以降は大きな変化が起こる閾値(いきち)のこと」といった説明がされることもあります。

ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン教授(アメリカ合衆国ニューヨーク市立大学)は、「合衆国と中国の対立が深刻になれば中国経済が危機を迎えるティッピング・ポイントになるかもしれない」と述べています。

この場合、貿易戦争の深刻化が転換点になって中国経済に危機が訪れるかもしれない、と述べているわけです。

⇒参照:『Money1』「『流動性の罠』とは?」
https://money1.jp/?p=5233

⇒参照:『Money1』「赤字国債の発行で日本がデフォルトしたりはしない! 安倍首相の功績は無類のもの!」


↑ただし、2019年10月の消費増税を看過したのは全くの無策と批判するしかありません。


閾値の「」とは「境目」「敷居」の意味で、つまり閾値とは「境目となる値」のことです。心理学ではこの「閾値」という言葉がよく登場します。人間の認知に上るためにはある程度の大きさの刺激量が必要で、これを「認知されるための境目となる刺激量」という意味で「閾値」と呼ぶのです。

有名なのは「サブリミナル・パーセプション(閾下知覚)」というやつです。

秒間24フレームの中の1フレームにコカ・コーラの画像を入れて、その映画を見せると観衆はなぜかコカ・コーラが飲みたくなる、なんて都市伝説を聞いたことがありませんか?

このような手法を「閾下刺激投射法」といいますが、この閾下は、「人間が認識できるほどではない」、「境目より下の」という意味です。つまり、上記のコカ・コーラの例でいえば、通常では見えない(見たと認識できない)コカ・コーラの画像を刺激として人に与えてみたら……、というわけです。

ただし、このような手法を用いて映画館でコカ・コーラの売上が飛躍的に上がったという話は全くのデタラメです。この都市伝説のガッカリする真実が知りたい方は、以下の記事を参照してください。

⇒参照:『マイカラット』「『サブリミナル効果』って本当にあるの? 伝説とウソ」
https://mycarat.jp/articles/380

(柏ケミカル@dcp)

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