ロシア「だんだんビンボになってきた」中国車かそれとも歩くか?

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ロシアが不法にもウクライナに攻め込んだときに、Money1でも「ソ連時代のビンボな世界に逆戻り」という記事を上げました。

自由主義陣営国が経済封鎖に踏み切って、『SWIFT』から締め出し、ロシアの外貨準備を半分凍結したからです。開戦から1年以上が経過しましたが、ロシアはまだ持ってはいます。

しかし、ロシアはだんだんビンボになってきました。ビンボというのは選択肢がありません。

『Reuters(ロイター)』が「絶対笑わせにきてるだろ!」という動画を公開しておりまして、必見なので読者の皆さまにもご紹介いたします。

他でもない、ロシアで買えるのは中国製の自動車ばかりになっている――という話で、このままだと泣く泣く中国製を買うか、それとも歩くか?の選択しかないという話なのです。

「動画を見るのも面倒くさい」という方のために以下に文字起こしをしました。ぜひご覧ください。

ロシアで自動車を買いたいと思うなら、耳慣れないブランドを知る必要がある。

ロシアからは欧米メーカーが撤退し、中国メーカーが殺到。『哈弗(HAVAL)』や『吉利(GEELY)』について知ることになる。

ただ、今のところ歓迎されているとは言い難い状況だ。

取材に応じた自動車購入者は、製品の品質に確信が持てない様子だった。この価格で、プラスチックの部品は安くっぽく見える、とある男性。

ロシアのモータージャーナリストのセルゲイ・アズラニアン氏は、「ロシアでは『中国製品は低所得層向け』との認識がある」という。

アズラニアン氏「ロシア人は誰かの悪口を言うとき、『おい、お前の携帯電話は中国製だな』とか『お前の車は中国製だ』とか言う。

今のところ、中国製品の需要はそれほど高くない。

私たちはまずキューバーのように歩くことに慣れていく必要がある。そうすれば中国車への期待も十分低くなるだろう」

しかし、ロシアの自動車市場における中国メーカーのシェアは2022年の初めには10%未満だったが、現在では40%に上昇した。理由は単純に入手しやすいからだと見られる。

東部の都市ウラジオストクで欧米と中国車を販売するシェスタク氏。

シェスタク氏「最近はほとんど『吉利』の販売に依存している。ただ、ドイツのメルセデスの販売も続けている。並行輸入で買ったものもあるし、残っている在庫もある

ロシアではますます選択肢が減り、大半の欧米ブランドはすでにない。

ドイツのフォルクスワーゲンのチェコ子会社シュコダは現在資産売却の最終段階に入っている。こうした企業の撤退により、2022年の自動車販売台数は60%近く落ち込んだ。

ロシアの自動車購入者は中国車に乗るか、バスに乗るか決める日が近づいている。

『ロイター』は悪いです(笑)。さすがイギリスの会社だけあって底意地が悪いことこの上ない報道です。

アズラニアン氏の「キューバのように歩くことに慣れよう」というのもひどいですが、「中国車に乗るか、バスに乗るか」という結びもひどいです。

習近平総書記が「そんなにウチのクルマが嫌か!」と怒鳴り込んできそうな報道です。まあ、しかし中国産の自動車に好き好んで乗りたいという人はあまりいないでしょう。

選択肢がそれしかなければ別ですが。ロシアは予定どおり「いつか見たソ連の空」――みたいになりつつあります。自業自得で全く同情できず、傑作という他ありません。

(吉田ハンチング@dcp)

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