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中国の警察は「遠洋漁業」に励む。「よそのシマ」で「金を取るため」

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中国では今「遠洋漁業(遠洋捕捞)」という言葉がホットワードとなっています。

この「遠洋漁業」は、中国でも遠く離れた海域で魚を捕まえることですが、「他の地域までわざわざ出向いて民間企業(および民間人)をターゲットにして罰金や差し押さえを行う」という意味で使われます。

公安(警察)にはそもそも管轄区があるハズなのですが、よそのシマに入り込んで、標的を捕まえ、罰金を取ったりするのです。

例えば、2024年11月20日には以下のような事件がありました。

浙江省検察院が記者会見で発表したのですが――他の省の警察官2人が捜査を名目に、江蘇省で「ある企業家」を逮捕。この企業家は浙江省で車から飛び降りて逃走し、警察に通報。浙江省の警察はよその省の警察官2人を拘束し、「職権乱用罪」でそれぞれ7カ月と8カ月の懲役刑を言い渡したのです。

こうなると「うちのシマを荒らすんじゃねえよ」というわけで、もうヤクザのショバ争いと何も変わりません。

なぜこんな「遠洋漁業」を行っているかというと、ひとえにお金がないからです。

Money1でもご紹介したとおり、地方政府の財政が傾き、国税収入が全然足りません。仕方がないので税外収入に頼っています。はっきりえば、資産を売却してお金に換えること、罰金の徴収に励んでいるのです。

――で、自分のシマだけでは足りないので、よそのシマにまで出張でばっていくという「遠洋漁業」になるわけです。

ひどい話もあったものですが、これこそが中国。

(吉田ハンチング@dcp)

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