FRBは独自の仮想通貨を作るのか?

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中国政府は、国内の仮想通貨取引所を一掃しましたが、その一方で独自の仮想通貨をつくることも考慮しています。とりあえず判断がつかないことはやらせてみて、「ヤバくなったら潰す」というのが中国のいつものやり口。仮想通貨取引所の対応についてもまさにこのパターンだったわけです。

しかし、中国当局が仮想通貨のメリットも認めているのは確かで、そのため「独自の法定数字通貨(仮想通貨のこと)を……」なんて話が出ています。「ビット元」といった名称になるのかもしれませんね。

日本でも仮想通貨「Jコイン」構想が立ち上がっておりますが、では、アメリカ・FRB(連邦準備制度理事会)の考えはどうなのでしょうか!?

イエレンさん(2018年2月で任期切れ)の後、FRB議長になる(2018年3月からの予定)ジェローム・パウエル(Jerome H. Powell)さん(現在は同理事)は、06月に開催された「ニューヨーク経済クラブ(Economic Club of New York)」の会合で、「ビットコイン」について下のような意見を表明しているとのこと(『CNBC』の記事より引用)。

「私はビットコインに何ら反対していません。プライベート通貨(private currencies)についてもです」

「マネーロンダリングに関与しているといった問題はありますが、私たちが広く反対しているわけではありませんし、また代替通貨(alternative currencies)に賛成の姿勢を示しているわけでもありません」

「FRBの見地からいえば、私は『FRBのデジタル通貨(Fed digital currency)』(を発行する)という考え方には、非常に慎重になった方が良いと思います」

<<以下 記事原文>>

I have “nothing against bitcoin, nothing against, you know, private currencies,” Powell said in June at the Economic Club of New York. They are “associated with money laundering and those sorts of issues, but we’re not broadly opposed or supportive of alternative currencies.”

“I think from a Fed standpoint, I would say I am very cautious of the idea of a Fed digital currency,” Powell said.

<<記事原文 ここまで>>

⇒データ引用元:『CNBC』「Even as bitcoin breaks record, new Fed chief isn’t likely to embrace digital currencies」
https://www.cnbc.com/2017/11/01/fed-governor-powell-is-watching-bitcoin-closely.html

FRBが「独自の仮想通貨を発行する」という判断をするのには時間がかかりそうですね。

(柏ケミカル@dcp)

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