韓国の造船業が受注ラッシュで好況といわれますが、その業績は今のところ赤字続きという件です。2021年11月15日、韓国最大手造船企業の1つ『大宇造船海洋』の第3四半期の結果が出ましたので見てみましょう。
以下です。
↑Google Chromeの自動翻訳なので一部日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。2021年第3四半期
総売上:9,596億8,994万ウォン(約931億円)
営業利益:-189億7,080万ウォン(約-18億円)
当期純利益:-544億8,274万ウォン(約-53億円)2021年累計(第3四半期まで)
総売上:3兆1,308億6,860万ウォン(約3,037億円)
営業利益:-1兆2,393億1,588万ウォン(約-1,202億円)
当期純利益:-1兆3,014億2,771万ウォン(約-1,262億円)⇒データ引用元:『韓国金融監督院DART』公式サイト
残念ながら『大宇造船海洋』は第3四半期も赤字でした。営業利益の赤字は「189億ウォン」と小さくはなっていますが、赤字は赤字。累積では巨額の「1兆2,393億ウォン」の赤字です。
また、当期純利益で見ると、2020年第3四半期は「-292億1,488万ウォン」(約-28億円)でしたから、「2021年第3四半期:-544億8,274万ウォン」(約-53億円)と赤字幅も拡大しています。
『大宇造船海洋』では「夏休み、秋夕の連休で売上が減少した」と説明していますが、造船業の売上がそこまでお休みの影響を受けるものでしょうか。
また、「鋼材および資材、また外注費上昇による船舶建造費用の増加で困難が続いている」としていますが、これは安値で受注していざ建造の段になって困っているという話なので、自業自得の面があります。
さらに「液化天然ガス(LNG)運搬船など高付加価値製品の受注拡大、コスト削減、生産性向上などを通じて収益性改善に乗り出す」とも述べています。しかし、高付加価値製品でも安値受注を行うのであれば結果は同じです。コスト削減といってもどこを削るのやら、という話です。
というわけで韓国の造船業のトンネルはまだ先が長いものと見られます。
(吉田ハンチング@dcp)