【-3,728億】韓国『LG』例の発火リコール騒動で赤字転落。訴訟リスクもある

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韓国が次世代の主力産業と誇る二次電池、「K-バッテリー」の大手3社の決算が出たのですが……1勝2敗となりました。『サムスンSDI』が黒字。『LGエネルギーソリューション』と『SKイノベーション』が赤字でした。

例の『GM』の電気自動車「シボレー ボルトEV」の発火リコール問題で、リコール費用のほとんどを負担しなければならなくなった『LGエネルギーソリューション』の業績を見てみます。

2021年第3四半期
総売上:4兆274億ウォン
営業利益:-3,728億ウォン

売上高こそ対前年同期比で「28%」増えたのですが赤字転落です。この結果は、リコール関連費用の引当金を第2四半期に「910億ウォン」、第3四半期に「6,200億ウォン」積んだためです。第3四半期はこの巨額の引当金のために大きな赤転となりました。

『LGエネルギーソリューション』は『LG化学』の100%子会社ですが、『LG』グループとしては「これは1回限りの損失の計上であって、引当金がなければ利益は順調に伸びている」としています。

しかし、1回限りで済むかどうかは分かりません。製造品質を向上させずまた発火すれば元の木阿弥です。リスクはそれだけではありません。『LG化学』の財務諸表注釈の中に以下の文があります。

18. 偶発状況と約定事項

(中略)

(7)2021年9月30日現在 、上記のゼネラルモーターズ(GM)Bolt EVに関連する集団訴訟以外継続中の訴訟事件は、会社が提訴したのは7件(関連金額21,604百万ウォン)と会社が訴えられたのは12件(関連金額 5,436百万ウォン)があり、現在では同訴訟の見通しを予測できません。
(後略)

⇒データ引用元:『韓国金融監督院DART』公式サイト

と「ボルトEV」絡みでまだ訴訟リスクを抱えています。『LGエネルギーソリューション』には二度と発火しない電池セルを製造することが求められます。

K-バッテリーの行方は安心できません。

(吉田ハンチング@dcp)

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