韓国ソウルブレイン社の株式で訴訟騒ぎ! 自分でよく調べましょう

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皮肉まじりに韓国の希望とご紹介した「ソウルブレイン社」の株式を巡って、なんというか実に韓国らしい騒動が勃発しました。

ソウルブレイン社は半導体製造関連企業で、化学物質の生産販売を行っています。具体的には「フッ酸」を扱っていたことから注目され、株価が上昇していました。日本が輸出管理品目に指定した「フッ化水素」を生産できるのではないかと目されたのです。

⇒参照:『Money1』「韓国の希望『ソウルブレイン社』の株価推移」
https://money1.jp/?p=9574

上記の記事でご紹介しましたが、そもそもフッ酸の製造とフッ化水素の製造は全く違うもので、また世界最高レベルの高純度フッ化水素を安定供給できる技術は日本企業にしかありません。しかし、韓国メディアが「ソウルブレイン社は日本製品を代替できる」といった取り上げ方をしたため、それを信じて同社の株式を購入する人が出てしまったのです。

フッ酸はフッ化水素の水溶液です。

証券会社のレポートで株価が急落! 訴訟に発展

「キウム証券」が07月19日に「ソウルブレイン社は液体フッ化水素を製造する企業で、今回の輸出規制項目である気体フッ化水素との関連性は大きくない」という、至極まっとうなレポートを出したところ株価が急落。


↑チャートで確認してみると確かに07月19日にソウルブレイン社の株価は急落しています(チャートは『Bloomberg』より引用)。

そのため「信じて買ったのにお前たちのおかげで株価が落ちたじゃないか」とキウム証券を逆恨みする投資家が出ました。

08月01日、韓国のパク・シンホ法務法人(法律事務所)はこのような韓国人投資家27人の訴えを取りまとめキウム証券を刑事告訴。キウム証券のソウルブレイン社分析レポートに虚偽記載があったというのです。

・キウム証券のレポートは、液体フッ化水素が日本の規制対象ではないかのように記載している。しかし、ソウルブレイン社が扱うフッ化水素が日本の輸出規制対象となっているのは事実である

というナニをいっているのかよく分からない主張で、またパク・シンホ法務法人は、

・レポートには免責事項についての記載がなかった

という点も問題にしています。

とにかくまあ実に韓国らしい話だといえるでしょう。投資家は、その株式を発行している企業のファンダメンタルがどのようなものかをしっかり自分の目で確認しなければなりません。証券会社のレポートなどは盲信しない方がいいですね。

⇒参照・引用元:『韓国経済新聞』(ハングル)「[단독] 솔브레인 투자자들, 키움증권 형사 고소(ソウルブレイン投資家、キウム証券を刑事告訴:筆者意訳)」
https://www.hankyung.com/news/article/2019080177635

(柏ケミカル@dcp)

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