中国を締め上げるためには、お金を流入させないようにしなければなりません。中国の経済成長は、これまで①輸出②不動産③内需という三つ首でした。
『恒大集団』の例を出すまでもなく、中国の不動産市場は大打撃を受けしばらくは立ち直れない状況で、当局は「不動産を値下げして売買することはまかりならん」という無茶苦茶なことまで行っており（だから中国は市場経済ではありません）、コロナ禍のロックダウン情勢は抜けましたが景気は低迷しています。
②と③の二つの首は半分死んだようなもので、中国のリオープニングで景気回復などと喧伝していますが、失速モードに入りつつあります。
その証拠に中央銀行『中国人民銀行』はお金じゃぶじゃぶ状況を続けています。お金をまかないと景気を支えられないのです。
三つ首のうち①が回復してきたといっているのですが、これを抑えて中国にお金が入らないようにするのが重要です。
脱中国を推進して、サプライチェーンから中国を切り離すことで、中国への資金流入を絞ることが可能です。その効果は表れています。
2023年06月07日、中国の海関総署のデータによれば05月は輸出が急減しました。
以下をご覧ください。
2023年05月
輸出：2,834億9,860万ドル（-7.5％）
輸入：2,176億9,200万ドル（-4.5％）
貿易収支（輸出 – 輸入）：685億660万ドル※（ ）内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元：『海関総署』公式サイト
ご注目いただきたいのは、対前年同期比の増減です。中国の輸出は05月に失速しました。同じ海関総署の公表データによれば、2023年01～05月の輸出金額の推移は以下のようになっています。
2023年「輸出金額」の推移
01～02月：5,063.0億ドル（-8.3％）
03月：3,155.9億ドル（14.8％）
04月：2,954.2億ドル（8.5％）
05月：2,835.0億ドル（-7.5％）※（ ）内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元：『海関総署』公式サイト
何を隠したいのか分かりませんが、2023年01月・02月の単月のデータはなく、01～02月とまとめて計算したデータしかありません。
それはともかくとしても、対前年同期比で03・04月とプラスにしてきましたが05月にはマイナスに転落。
2023年の貿易収支（輸出 – 輸入：貿易でのもうけを示す）の推移を見ると以下のようになります。
⇒データ引用元：『海関総署』公式サイト
上掲のとおり、05月の貿易収支は「658.1億ドル」まで減少しました。非常によい傾向です。対前月比で貿易黒字は「約27.1％」減少しました。
自由主義陣営国が一丸となって中国をサプライチェーンから蹴り出し、脱中国を進めて中国から輸入せず、資金源を断つのが良策です。
（吉田ハンチング＠ｄｃｐ）
