韓国の未来を決める国会議員総選挙が2024年04月10日に迫っています。
ド厚かましいことに、秋美愛(チュ・ミエ)元法務部長官、曹国(チョ・グク)元法務部長官、李在明(イ・ジェミョン)『共に民主党』党首など疑惑の人物も、当然のような顔で立候補する予定です。
傑作なのは、司法が総選挙前に疑惑の人物に対して判決を出すべく動いていることです。
まず、党首の李在明(イ・ジェミョン)さんですが、最も簡単な「虚偽事実の表明」についての判決が2024年02月に出るのではないか――という見立てが出ています。
↑李在明(イ・ジェミョン)さんとキム・ムンギさん。旅行に一緒に行く間柄でした。
Money1でも何度もご紹介してきましたが、城南市の都市開発疑惑に絡んで、当時『城南都市開発工事処』の処長で開発事業実務者を務めたキム・ムンギさんを「知らない」と言った件です。
「知らない」も何も、一緒にニュージーランド・オーストラリア旅行に行き、ゴルフ場では2人きりでカートに乗ったりしているのです。残念なことにキム・ムンギさんは疑惑が提起された後に自死しています。
このままでは「死人に口なし」でキムさんも報われません。
一方の曹国(チョ・グク)さんは、第一審で有罪判決が出たにも関わらず、控訴して総選挙出馬をほのめかしています。しかし、2023年11月20日、ソウル高等裁判所は来る2024年02月08日を暫定的な判決日と提示しました。
曹国(チョ・グク)さん(上掲写真)は追加の証人喚問が必要だとして裁判の遅延を画策していたのですが、裁判所側が「いつまでやるんだよ」と業を煮やした形です。
上掲記事でご紹介したとおり、息子のオンラインテストを夫婦で助けるという、大学で法学を教える教授にあるまじき倫理のなさ加減です。こんな事件を起こすような人物が国会議員のなろうというのですから、呆れる他はありません。
あの尹美香(ユン・ミヒャン)議員が自著(『尹美香(ユン・ミヒャン)と蝶の夢』)を出版したことはご紹介しましたが、呆れることに秋美愛(チュ・ミエ)さん、李在明(イ・ジェミョン)さんが推薦の弁を寄せています。
疑惑の人物同士が支援を行っているのです。
『共に民主党』の左派・進歩系陣営ではこのような淀んだ状況ですが、『国民の力』は内紛の中、いよいよ韓東勳(ハン・ドンフン)法務部長官が出馬表明をするのでは?とささやかれています。
総選挙まで時間がなくなってきましたが、2024年02月は疑惑の人物に対する判決ラッシュになるかもしれません。もちろんこれもまた政治のなせるわざです。
(吉田ハンチング@dcp)