2024年09月12日、韓国の企画財政部が「月刊財政動向 09月号」を発行しました。
予定どおりの結果です。
税収が減少しているのに支出は増えていますので、キャッシュフローが回らず、国債発行、財政証券の発行、中央銀行からの短借のみならず、外国為替平衡基金のお金にも手を付けています。
結果どうなるかというと、政府負債の激増です。
以下をご覧ください。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。2024年07月末時点の暫定総収入は、対前年同期比で39兆ウォン増加し「357.2兆ウォン」
総支出は対前年同期比で183兆ウォン増加し「409.5兆ウォン」となりました。
その結果、統合財政収支は-52.3兆ウォン、管理財政収支は-83.2兆ウォン
一方、07月末の中央政府の負債は1,159.3兆ウォンで、前月比13.4兆ウォン増加した。
(後略)⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「月刊財政動向 09月号の発刊」
政府の財政収支を見るときは「管理財政収支」の方を見なければなりません。07月時点「-83.2兆ウォン」まできました。
2024年度の本予算における管理財政収支は「-91.6兆ウォン」(そもそも赤字予算)ですから、あと5カ月あるのに、赤字を掘るのは残り「8.4兆ウォン」しか許されません。このペースでいけば、赤字を予算内に収めるのは不可能です。
今回ご注目いただきたいのは、政府負債(しかも中央政府だけの「中央政府債務」)が「1,159.3兆ウォン」に達したことです。
前月比で「13.4兆ウォン」も増えています。無茶苦茶です。
2024年度本予算での中央政府債務残高は「1,163.0兆ウォン」です。つまり、あと「3.7兆ウォン」しか積めません。
これは無理ゲーというものです。あと5カ月もあるのに収入が足りない分をどうやって埋めるというのでしょうか。
韓国メディアの中には、外国為替平衡基金からもっと持ってくればいいじゃん――などという意見もありますが、これはバカ丸出しの主張です。
外貨準備が減りますし(これで外貨準備が減らないなら公表している数字はそれこそ「ウソ」ということになります)、先にご紹介したとおり、金融性資産を赤字性資産に転換することを意味しますので、債務の質が悪くなることです。
まあお金がないなら、どこかから持ってくるしかないのですが、「どこから?」が問題です。韓国政府は「どうしよう?」になってきました。
(吉田ハンチング@dcp)