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韓国「石油備蓄723万バレル」放出決定。韓国に石油備蓄はどのくらい残るか

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世界的な石油価格高騰にウクライナ戦争が拍車をかけています。アメリカ合衆国はロシアのInComeを断つためにロシアからエネルギー資源を禁輸する動きに出ていますが、EUもこれに続く動きを見せています。

つまり、石油などエネルギー資源が自由主義陣営で足りなくなっています。

世界的な共助という大義の下、2022年04月01日、『IEA』(International Energy Agencyの略:国際エネルギー機関)の長官級会議において、合衆国は計1億2,000万バレルの石油放出案を提案。

31の『IEA』加盟国が賛意を表明。6カ月で「1億2,000万バレル」を追加放出することになるのですが、合衆国は「6,056万バレル」を担当。

日本も備蓄石油から1,500万バレルを放出することになりました。

韓国は日本に次ぐ「723万バレル」を放出します。

『IEA』公表の1億2,000万バレル放出の内訳
合衆国:6,056万バレル
日本:1,500万バレル
韓国:723万バレル
ドイツ:648万バレル
フランス:605万バレル
イタリア:500万バレル
スペイン:400万バレル
トルコ:306万バレル
ポーランド:230万バレル
オーストラリア:161万バレル
オランダ:160万バレル
ギリシア:62万バレル
ハンガリー:53万バレル
ニュージーランド:48万バレル
アイルランド:45万バレル
フィンランド:37万バレル
リトアニア:18万バレル
エストニア:7万バレル

この723万バレルは韓国にとって思い切った数字です(6カ月かけてなので本当に放出するかどうかはこれからですが)。

先に423万バレルの放出を決定していますので、今回決まった追加分と合わせて「1,146万バレル」になります。

ロシアの脅威にさらされている欧州圏よりも多く放出するとしていますが、韓国の石油備蓄は、『石油公社』によれば2021年12月末時点で「9,750万バレル」です。

⇒参照:引用元:『韓国 石油公社』公式サイト「備蓄基地運営状況」

(これからの輸入量・消費量を無視した)乱暴な計算になりますが、1,146万バレルを放出すると残りは8,304万バレル

韓国の1日の石油消費量は「277.5万バレルなので、備蓄量は「消費量の29.9日分」まで減ります。

韓国では民間備蓄として、石油精製業者に40日分の備蓄、石油製品の輸出入業者に対しては30日分の備蓄を求めています。

ですので、これが全部あるとして「99.9日分」。

『IEA』は「90日分」の石油備蓄を推奨していますので、これは満たしますが少しばかり心細くなってきました。

韓国は先にご紹介したとおり、『OECD』(Organisation for Economic Co-operation and Developmentの略:経済協力開発機構)中最も石油に依存した国です。

思い切った判断をしましたが、一方で石油の備蓄を増やすための努力もしないといけないでしょう。

データ出典は以下。
⇒参照:引用元:『日本国 外務省』公式サイト「1日あたりの石油の消費量の多い国」

(吉田ハンチング@dcp)

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