前文在寅大統領は「韓国は名実共に先進国」と宣言しましたが、政府負債の増加速度は先進国をはるかに上回っています。
文大統領時代に政府負債は文字どおり雪だるまのように膨れ上がりました。
時に韓国では死神といわれる『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)は、2022年末には韓国政府の負債は、対GDP比で「54.1%」に達すると予測しています。
2017年には「40.1%」でしたから、5年間で「14.1%」も増えたことになります。
『IMF』が先進国とする35カ国の平均値はどうなっているかというと、
2022年:77.1%
増加:+5.5%
です。つまり、韓国は先進国平均の約2.6倍(2.56倍)の速度で政府負債を増やしたのです。
ちなみにこの数字は「D2」基準によるもの。
D2:D1 + 非営利公共機関の負債
D3:D2 + 非金融公企業の負債
韓国は政府負債の公表になぜか「D1」基準を用いており、小さく出ます。
『IMF』や『OECD』(Organisation for Economic Co-operation and Developmentの略:経済協力開発機構)は「D2」基準を用いいており、国際的な比較の際には普通は「D2」を使います。
コロナ禍によって流動性を供給しなければならない事態に陥り、35の先進国でも負債が大きく増加しました。2020年には対GDP比の負債比率が「82.8%」になったのですが、上掲のとおり現在は「77.1%」まで下げています。
ところが、韓国の場合は、
2021年:51.3%
2022年:54.1%(予測)
と右肩上がりなのです。政府負債の増加は止まっていません。
何度もご紹介しているとおり、韓国は2020年に出生数と死亡数がデッドクロスし、人口の自然減少フェーズに入りました。合計特殊出生率※が「0.81」でこれが2022年には「0.7」台に落ちるのは確実です。
韓国は日本などよりもはるかに急速に老いていきます。
何を意味しているかというと、政府の収入に寄与する人が急速に減って、政府の支出に頼る人が急速に増えるということです。
韓国政府の負債はますます増加する方向にあります。
書いていても暗い気持ちになってきますが、結論は変わりません。韓国の国としての夏は終わったのです。
※合計特殊出生率は「女性一人が15歳から49歳までに出産する子供の数の平均」です。この数字が2.2ないと人口は増えていかないといわれます。
(吉田ハンチング@dcp)