輸出金額が減少して貿易収支が思わしくないため、韓国政府は次期主力輸出品目の発掘に勤しんでいます。
Money1でも先にご紹介しましたが、産業通商資源部が出した30品目は「本当にそれは有力なの?」と思わされるものでした。
相変わらず「ラーメンと海苔とK-Pop」が目立っていたわけですが、韓国では「K-フード」を本気で推すつもりです。(よせばいいのに)補助金を出せばK-フードなるものが国際的なブランドになると考えています。
韓国メディア『ヘラルド経済』に「K-フードの進む道はグルメ」だという記事が出ました。以下に記事から一部を引用してみます。
世界的な注目を集め始めた「K-フード」がこれから進むべき方向は何だろうか。
これはグローバルトレンドとして浮上した「美食」というキーワードから一つの答えを見つけることができる。
最近、ソウル鍾路区在東区の『韓食振興院』(以下、振興院)で会ったイム・ギョンスク振興院理事長は、「世界的に美食のトレンドとしてK-フードが浮上した状況で、韓食が美食ブランドとして定着するように努力しなければならない」と強調した。
既存の韓食のイメージをさらに高め、これを「美食」につなげなければならないという彼の信念は確固たるものだった。
(中略)
K-フードに対する関心が高まる中、彼が引き受けた振興院はこれまで以上に大きな役割を担っていると言っても過言ではない。
「今こそ、韓国料理の価値と奥深さをアピールすべき時だ。そのためには高級韓食レストランの広報も重要だ」というのが彼の考えだ。
そのために振興院が打ち出した戦略は「海外優秀韓食堂指定制」だ。
海外韓食堂の価値を高めるため、今年01月、「美食の都市」として知られるニューヨーク・パリ・東京で「優秀韓食堂」8ヵ所を選定した。
該当食堂には国産食材・食器の購入費を支援するなど、さまざまな特典を提供した。今年は12カ所を追加指定する計画だ。
(後略)⇒参照・引用元:『ヘラルド経済』「K-フードは今『グルメブランド』に飛躍する時」
寡聞にして存じませんが、「世界的に美食のトレンドとしてK-フードが浮上した」そうです。
「そのためには高級韓食レストランの広報も重要だ」は、補助金を寄こせにしか聞こえませんが、「K-フードなるもの」が世界的な美食になるかどうかは、韓国が決めることではありません。
韓国以外の人がそう認識するかどうかです。ましてや補助金の量では決まりません。
ちなみに美食のトレンドとして浮上したのかというと、次のように述べています。
(前略)
K-フードの人気品目も多様化している。イム理事長は「現在、アメリカ合衆国ではトッポッキが人気だ。
『防弾少年団』(BTS)のメンバーのトッポッキ映像が拡散されたことも影響し、『ウォルマート』のような現地の大型スーパーではトッポッキミルキットを簡単に見つけることができる」と話した。
その上で、「日本では韓国式チキンフランチャイズが続々と登場し、チーズチキンカルビ、スンドゥブ、サムギョプサルなどのメニューも旋風的な人気を得ている」と海外の雰囲気も語った。
(後略)⇒参照・引用元:『ヘラルド経済』「K-フードは今『グルメブランド』に飛躍する時」
日本でも旋風的な人気を得ている、と述べています。チキンフランチャイズが続々と登場しては閉店している――の間違いではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)