『Bloomberg』が興味深い記事を出しています。「China Should Explain Growing Anomaly in Trade Numbers, US Says」(米国「中国は貿易統計の異常な伸びを説明すべき」と指摘)というタイトルです。
⇒参照・引用元:『Bloomberg』「China Should Explain Growing Anomaly in Trade Numbers, US Says」
「国際収支統計のデータと海関総署(関税庁)が公表しているデータが合わないじゃないか」という件を指摘しています。
具体的には「貿易収支(輸出 – 輸入)」の金額で、例えば2023年、海関総署が公表するデータは国際収支統計のデータよりも2,300億ドルも大きいと指摘しています。
数字にブレがあるのは当然ですが、許容範囲というものがあります。
『Bloomberg』の指摘によれば、2000年以降で「国際収支統計と海関総署発表データの差」は70億ドルほどだったのに、なぜここまで差が拡大するのか?と疑念を呈していいます。
もし海関総署のデータがウソなら、中国は「貿易黒字が回復している」と装っているのです。
『IMF』がこの件について注目しており、間もなく公表される報告書でも取り上げる予定――とのこと。
簡単にいえば、「数字ごまかしてるんじゃないの?」という話です。さすが大朝鮮・中国ですが、海関総署の公表する数字に対する疑問は、かねてよりあります。
貿易は相手国があるわけで、相手国の統計と比較して乖離が大きければ「?」となります。
Money1でもご紹介したことがありますが、対中国貿易で赤字転落して困っていることになっている韓国ですが――中国海関総署のデータを見ると、対韓国貿易で「赤字」になっていたりするのです。
韓国は「対中国で貿易赤字だ」といい、中国は中国で「対韓国で貿易赤字だ」としています。韓国が進んで「対中国貿易で赤字だ」と言うわけがないので、海関総署のデータが疑われるのですが……真実は不明です。
とりあえず、『IMF』が出すリポートを楽しみに待ちたいところです。
(吉田ハンチング@dcp)