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韓国「今年も先進国入り門前払い」。MSCI「韓国は突然ルール変更するな」と痛烈指摘

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予定どおりの結果が出ました。こうなってくると季節の風物詩のようなものです。

韓国が熱望している「MSCIの市場区分で先進国になりたい」は今年も門前払いとなりました。韓国株式市場で「全銘柄空売り禁止」をまだ行っていますので、当然です。

2024年06月20日、『MSCI』が市場区分の結果を公表しました(毎年06月に公表されます)。以下がMSCIが出したプレスリリースです。1ページ目に「今年のハイライト」として、韓国について言及されています。

<<黄色の部分の和訳>>
– 海外投資家による韓国株式市場へのアクセシビリティー向上を目指した措置の実施状況を引き続き注視する一方、最近の空売り禁止措置が市場アクセシビリティを制約していることに留意する。

⇒参照・引用元:『MSCI公式サイト』「MSCI Announces Results of the MSCI 2024 Market Classification Review」

外国人投資家が韓国市場にアクセスしやすいように措置を講じてはいるが、「空売り全面禁止措置ってなんだ」と言っています。

韓国市場については、以下のように1ページ使って問題点を指摘もしています。

⇒参照・引用元:『MSCI公式サイト』「MSCI Announces Results of the MSCI 2024 Market Classification Review」

長文ですが、ご注目いただきたいのは最後の部分です。

(前略)
In response to COVID-19, Korea implemented a ban on short selling on March 16, 2020. By May 2021, this prohibition was temporarily revoked for securities listed in the KOSPI 200 and KOSDAQ 150 Indexes. However, in November 2023, a full ban on short selling was reimposed. While this ban is expected to be temporary, sudden changes in market rules are not desirable.

As a reminder, potential reclassifications require that all issues have been addressed, reforms have been fully implemented, and market participants have had ample time to thoroughly evaluate the effectiveness of the changes.

COVID-19を受け、韓国は2020年03月16日に空売りの禁止を実施した。2021年05月までに、KOSPI200指数およびコスダック150指数に上場されている証券については、この禁止措置が一時的に解除された。

しかし、2023年11月には、空売りの全面禁止が再施行された。

この禁止措置は一時的なものと予想されるが、市場ルールの突然の変更は望ましくない。

念のために言っておくが、再分類には、すべての問題が解決され、改革が完全に実施され、市場参加者が変更の有効性を十分に評価する十分な時間が必要である。

⇒参照・引用元:『MSCI公式サイト』「MSCI Announces Results of the MSCI 2024 Market Classification Review」

「市場ルールの突然の変更は望ましくない」と、韓国政府が突然「明日から空売り全面禁止です」としたことを痛烈に批判しています。

韓国というのは、得てして「突然のルール変更」を行います。都合が悪くなってくると特にそうです(しかも政治的な面で)。

最後の「念のために言っておくが……」も強烈です。韓国の金融当局は、なにかというと『MSCI』に働きかけを行います。「当局Topであるオレが交渉して変えてみせる」といった具合に。

しかし、MSCIは「そういうことではないからな」と釘を刺しています。「全ての問題が解決されたと市場参加者が認めない限りは区分を変更したりしないよ」と言ってるのです。

――というわけで、今年も韓国は門前払いでした。ちゃんちゃん。

(吉田ハンチング@dcp)

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