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韓国の銀行に「やっぱりお金がない」という話

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2020年04月08日、韓国メディア『毎日経済』に「【独占】国際基準よりも強い規制…『どこの国の金融監督院なのか』と銀行」という記事が出ました。

先にご紹介した「銀行に『貸し出すお金がない』」という件の続報のような記事です。

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上記の記事では、韓国のLCRLiquidity Coverage Rateの略:流動性カバレッジ比率)の規制に抵触するため、もう韓国の銀行にはお金を貸し出す余裕がないとご紹介しました。

今回の『毎日経済』の記事では、そのような状況を受けて「国際基準に照らして規制を適用すべき」といっています。該当部分を以下に引用します。

外国銀行のように「差額決済履行のための担保証券」を流動性資産に含めてLCRを計算すれば、国内の都市銀行の流動性資産が25兆4,000億ウォン増えることになる。

⇒参照・引用元:『毎日経済』「【独占】国際基準よりも強い規制…『どの国の金融監督院なのか」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)

現在、韓国のLCRによる規制については金融監督院が指導していますが、この指導の一部は外国銀行の基準からするとおかしい、と。

外国銀行同様の基準を適用すれば「25兆4,000億ウォン」使えるようになるはず――といっており、逆にいえば、こうしないと「使えるお金がひねり出せない」というわけです。

つまり、やっぱり韓国の銀行にはもう「貸し出せるお金がほとんどない」のです。

もちろんLCRの規制を緩めてしまえば、まだまだお金を貸し出すことは可能でしょう。しかし、銀行の健全性が落ち、銀行がトびやすくなり、これを発表した段階で韓国の金融に対する世界的な信用は地に落ちます。

なにせLCRは、ラスボス・BISBank for International Settlementsの略:世界決済銀行)の勧告によって導入されたのですから。

銀行の受難・お金がないんだってば

韓国の市中銀行は流動性の確保に困っているはずです。

そのくせ、政府は銀行に対して「10兆ウォン規模の『株式市場安定ファンド』」に参加せよ、「20兆ウォン規模の『債券市場安定ファンド』」に金を出せ、などというのです。

この「株式市場安定ファンド」「債券市場安定ファンド」はもうできてしまいました。先にご紹介したとおり、「市場安定」を目指すのであれば10兆ウォンや20兆ウォンでは役に立ちません。つまり、銀行はムダなものにお金を拠出させられたわけです。

そうそう、ドルを貸すから担保を出せという話もあります。

そんな金額で済むはずがないのに、航空業界に「2兆ウォンを突っ込むかも」みたいな件も。いったい誰がお金を出すのでしょうか。こんなことをやっていて銀行は持つのでしょうか。

(柏ケミカル@dcp)

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