『双竜自動車』と同じで、もう何度「瀕死」と書いたか分かりませんが、とにかく韓国第2位の航空会社『アシアナ航空』の件です。
買収話が不調に終わったため、めでたく債権団管理となりましたが、それで瀕死状態がどうにかなったわけではありません(会社がとりあえず継続することはできましたが)。
債権団の主力は国策銀行の『産業銀行』『輸出入銀行』ですが、早くなんとかなってもらってどこかに売却し、肩の荷を下ろしたいのです。そのためには運転資金を作らないといけません。
――ですので、『アシアナ航空』では「とにかく売れるものは売るんだ!」となっております。本件を報じた韓国メディア『SIGNAL』の記事から一部を引用します。
『産業銀行』など債権団の管理下に転落した『アシアナ航空』は、子会社分離売却の第一歩を踏み出した。
国内外のリゾートとゴルフ場「アシアナCC」などを保有している『錦湖リゾート』売却を公けにした。「ノーディール」で崖っぷちに追い込まれた『アシアナ航空』が売却成功を踏み台に起死回生できるか関心が集まっている。
⇒参照・引用元:『SIGNAL』「アシアナ航空分離売却第一歩…錦湖リゾート売却策定」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
本当に元記事に「転落した」と書いてあるので驚きますが、韓国メディアでも『アシアナ航空』が再生できるかどうかについては関心が高いようです(いい意味でも悪い意味でも)。
ただし、このリゾートは莫大な借金を抱えているようで、それが買収の際にどう転ぶかは懸念されています。
(前略)
業界のある関係者は、「リゾートなどの負債等を除く実際の買収価格は2,000億ウォン前後になる可能性が高い」とし「ただアシアナ・カントリー・クラブ(ゴルフ場:筆者注)買収に興味のある投資家が多く、実際に入札が行われると価格をさらに上昇する可能性がある」と述べた。
(後略)
との見方もありつつ、しかし債権団は「早く売れー」という態度とのこと。無理もありませんが、さて、この『アシアナ航空』再建問題はどうなるでしょうか。
続報が出ましたらまたご紹介するようにいたします。
(吉田ハンチング@dcp)