中国『恒大(エバーグランデ)』といえば、台湾メディアからは(揶揄も込めて)「宇宙一の不動産屋」といわれるディベロッパーです。
中国ではTop5に入る最大手の不動産ディベロッパーなのですが、負債が13兆円もあることが判明し、2020年末に飛ぶのではないかと中国共産党の上層部にまで心配された企業集団でもあります。
『恒大汽車』の株価は絶好調!
中国の巨大企業グループは、もうかりそうだとなると本業と全く関係のない事業にでも参入します。
実は、この『エバーグランデ』も電気自動車開発に参入しており、『中国恒大新能源汽車集団有限公司』(China Evergrande New Energy Vehicle Group Limited)という会社があるのです。
長いので日本式に『恒大自動車』としますが、同社の株価は以下のようになっています。
直近、急激に上昇しています。絶好調です。
この急騰は2021年02月03日に、内モンゴル自治区で低温環境での走行テストを行うと発表したことが好感されたと見られます。
中国自動車業界の時価総額第2位にまで達しました。
クルマはまだ全部CGです
ですが……実は『恒大自動車』はいまだに1台の実車も市場に送り出していません。
上掲のとおり『恒大(エバーグランデ)』の公式サイトには『恒大自動車』の紹介ページがありますが全部CGです。
さすが白髪三千丈の国で、
2025年までに年間生産台数:100万台
2034年までに年間生産台数:500万台
2034年までに年間生産台数:500万台
と号していますが、まだ1台も生産したことがないのです。
このような実績のない(もっといえば先行きがどうなるか分からない)企業の株価が急騰して大丈夫なのでしょうか。その低温環境下でのテストとやらも本当に行っているのか調べてみるべきではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)