韓国造船大手『サムスン重工業』累積赤字「1兆」超え。昨年より業績が悪い

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受注ラッシュでジャックポットの韓国造船業界ですが、何度もご紹介しているとおり業績はちっとも良くありません。2020年の終わりから韓国企業が発注を独占しているかのような状況ですが、船を造りお金が回収できるのは2~3年後(一部は先にもらえます)。

今はひたすら耐えるしかないのです。2021年11月05日、韓国三大造船企業の一つ『サムスン重工業』が第3四半期の業績(暫定版)を公表したのですが、例によって赤字です。

以下をご覧ください。


↑Google Chromeの自動翻訳なので一部日本語がヘンですがご寛恕ください

2021年第3四半期
総売上:1兆4,854億ウォン(約1,426億円)
営業利益:-1,102億ウォン(約-106億円)
当期純利益:-1,238億ウォン(約-119億円)

⇒データ引用元:『韓国金融監督院DART』公式サイト

営業利益は「-1,102億ウォン」(約-106億円)で赤字です。ちなみに、「第1四半期:-5,068億ウォン」「第2四半期:-4,379億ウォン」で、営業利益はとにかく赤字続きです。

同社によれば、今回の決算には中国の造船所を閉めた際に発生したコストを含めたため赤字が膨らんだと説明しています。これは「1回限りのことだ」と。

確かに『サムスン重工業』は中国の造船所を閉めるので一悶着あったわけですが(大規模な従業員のストライキが起こった)、しかし、赤字であることには変わりありません。むしろ、もっとうまくやれなかったのか、早く撤退できなかったのかが問われます。つらいですが、経営者とはそういう仕事なのです。

2021年累計で見ると以下のようになります。

2021年第3四半期まで(累計)
総売上:4兆7,755億ウォン(約4,584億円)
営業利益:-1兆549億ウォン(約-1,013億円)
当期純利益:-1兆1,021億ウォン(約-1,058億円)

さらにちなみに、『サムスン重工業』は年で見ても以下のように真っ赤です。

『サムスン重工業』営業利益推移
2018年:-4,093億ウォン(約-393億円)
2019年:-6,166億ウォン(約-592億円)
2020年:-1兆541億ウォン(約-1,012億円)
2021年:-1兆549億ウォン(約-1,013億円)
(2021年は第3四半期までの業績)

2021年も営業利益の赤字が現段階で1兆ウォンを超え、しかもすでに2020年通期の赤字を超えています。第4四半期が黒転する見込みもないので、2021年の業績が昨年より悪くなるのは確実です。

懸念されるのは、ジャックポット分のお金が入ってくるまでキャッシュが持つのかという点です(そのために有償増資を行います)。韓国輸出を支える10大産業の中に造船も入っていますが、その内実は寒いものなのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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